月一回の更新を目指していたのですが
5月はついにできませんでした。
まぁ、まだ6月も始めだから,5月分ということで。
さて最近は(比較的)新発売のCDを中心に紹介していたが
今回紹介するのは1979年録音というからかなり古い録音である。
突然だが、カップラーメンはラーメンではない。
ラーメンだと思って食べるとまずいが
カップラーメンだと思って食べればおいしいのである。
たまに「有名店の味!」とかいって
無駄に高いカップラーメンが売っていることがあるが
大体は大しておいしくない。
むしろシンプルなカップヌードルが
いかにもカップラーメンという味で
おいしかったりすることもあるのだ。
それと同じで
最近のコントラバスのCDは実に洗練されている。
勿論、テクニックの向上などには素晴らしいものが
あり本当にすばらしい演奏もある。
けれど聴く側としては時に
コントラバスのCDに
(たとえは悪いが)
カップラーメン的なB級を
求めるときもある。
そんな気分にぴったりの1枚。(けなしてるわけじゃなくて)
実に1世代前のコントラバスソロ(なんとなくわかりますよね)
といった感じでなぜだか落ち着く。
奏者の音色も実に個性的で鼻にかかった音である。
歌心満載のときやテクニックの問題で
オーケストラとずれずれのときもあるがまぁいいものだ。
収録曲
クーセヴィツキーの協奏曲
これで17種類目の音源となる。
オーケストレーションは
珍しくゲーリーカーのベルリン放送交響楽団版と同じ。
ティンパニーが壮大に入っている。
2楽章ラストはフラジオを用いない演奏。
情熱的な演奏。だがときに
オーケストラを置いていってしまうことも多い。
とくに3楽章でそれが顕著。
気分が高まりすぎたのだろう。
オケはモンテカルロフィルというオケです。
ボッテシーニの協奏曲第1番
第1番とは渋いが・・・
これは・・・
まぁ難曲ですからな。
Bogaterievの協奏曲
多数作られている20世紀のコントラバス協奏曲のひとつと言った所。
この曲が明らかに一番丁寧に録音されていて
演奏が最も素晴らしい。
1972年に作られた割には
聴きやすい近代の協奏曲といった感じ。
現代の水準と比べると
ちょっと・・・というところも多々あるが
何度も聴きたくなるのはなぜだろう。