今月もなんとか更新。今年は月に1枚更新を目指します。
エディクソンルイスのウィーン調弦による協奏曲集第2弾!!
彼のHPは非常に充実してるんですね。
youtubeにもたくさん演奏がある。CD時代の危機ですなぁ。
http://www.edicsonruiz.com/
さて,第1弾ではディッタースドルフ第1番、ホフマイスター第2番、
ヴァンハルを録音したが今回は
シュペルガー、ホフマイスター第2番、ツィマーマン、
ディッタースドルフ第2番!を録音。
ディッタースドルフ以外すべてニ長調という強気の選曲。
指揮はクリスチャンバスケス。
たしか、来期、東フィルに客演する
期待の新星。
シュペルガーは(第1楽章の序奏がなぜか異なるが)、
すでに録音のあるZsolt Fejervariと同じ協奏曲。
ホフマイスター第2番って多分初録音。
第3番をウィーン調弦で録音しているダヴィッドシンクレアと
合わせるとこれでホフマイスターの協奏曲は3曲とも
ウィーン調弦で聞けるわけです。
ツィマーマンはLPにポシュタの録音があるらしいが
CDではRadoslav Sasinaに続く2種類目。
なんといっても目玉はディッタースドルフ第2番でしょう。
ついに来ましたか。
さいきんのコントラバスの録音って
二つの道があると思う。
.船Д蹈愁淵燭悗猟戦(フランク、ブラームスなど)
原点回帰(ウィーン調弦、前回のボッテシーニも広義ではこうなるか。)
まぁ、このベクトルについては考えるところもあるが
あえてスルー。
さて、内容。
ウィーン調弦を最大限に生かした、
素早い重音が特徴的。
共鳴弦が所々なるところがいかにもいかにも。
これらの作品がいかにウィーン調弦に有利にかかれているかがわかる。
いままでのコントラバスの録音に比べると
超絶技巧のように聞こえ、聞き栄えはするが、
もはや(現在の)コントラバスとは別な楽器なのかもという感も
拭えない。
全部、ニ長調というのは聞いていて正直飽きてくるが
おもしろい録音である。コントラバス独奏がこんなにもききばえするとは。
特筆したいのは
ツィマーマン!Radoslav Sasinaによる演奏とは
もはや別な曲である(テンポが速いため)
正直退屈な第1楽章がこれほどエキサイトに聞こえ、
所々(大分違うが)ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を
おもわせる貫禄のある曲だということが分かった。
やはりこの曲はウィーン調弦のものであると思った。
そしてやはりディッタースドルフ。
聞きなれた重音もぜんぜん違う印象になります。
チチワノク盤でも聞こえるオリジナルヴァージョン。
ディッタースドルフは絶対こちらのほうがいい。
(1楽章の展開部や3楽章が全体的に違う)
3楽章はウィーン調弦の長所を発揮し、
こんなにもえきさいとな曲だったか!と再認識!!
カデンツァはおそらくシュペルガーに準じたものである。
やはり結論は
ウィーン調弦の曲は
ウィーン調弦で演奏されるべきである!
余談
ダヴィッドシンクレアとエディクソ・ルイスによって
これでウィーン調弦によるメジャーな協奏曲は演奏は大体そろったか??
ディッタースドルフ(2曲)
ヴァンハル
コジェルフ(協奏交響曲)
ピフル
ホフマイスター(3曲)
これからはシュペルガーの埋もれた協奏曲や
やはりモーツァルトのバスアリアを
ウィーン調弦で録音して欲しい。