先日、図書館に行ってCDを物色していたら
偶然面白いものを発見。
まぁ,多分上手な高校(よく知らないが)の
吹奏楽のCDである。
吹奏楽からはめっきり遠ざかっているので
さして興味はないのだが
その中に不思議な曲目を発見。
クーセヴィツキー コントラバス協奏曲
何!言うことで俄然興味が沸いてきた。
どうやら吹奏楽編曲版の模様。
2、3楽章のみの演奏である。
ソリストは札幌交響楽団の方のようだ。
さて、聴いてみるとこの曲は
コントラバスの独白が中心なので
吹奏楽伴奏でも違和感が少ないなと思った。
ソリストも速いテンポだとは思ったが
かなりいい感じ。(後半ばててる感じがしたが)
ライブだということを鑑みれば素晴らしい演奏である。
ただ、やはりところどころヴァイオリンが旋律のところで
クラリネットがくるのは
(吹奏楽に慣れていないせいか)興ざめであった。
弦の刻みをクラリネットが必死に八分音符で拭いてるのは
悪いがこれに関してはギャグである。
しかし、所々にでるオーボエのオブリガードは
高校生とは思えぬ上手さで驚いた。
ただ、意外に思ったことは
管だけの伴奏だと
唯一弦であるコントラバスの音色が引き立つのである。
無論,それは編成をかなり刈り込んでいるおかげでもあるのだが。
(低音は吹奏楽定番のベースであるテューバはなかったのではないか)
管楽器と独奏コントラバスによる演奏は
かなり室内楽的な感じで好感が持てた。
思い出したのは
ヴァイルのヴァイオリン協奏曲。
確かあれも吹奏楽による伴奏である。
(もっとも低声部には弦が入っているが)
案外,管楽器伴奏によるコントラバス協奏曲も
面白いかもしれない。
面白いものを聴けた。
ただ、CDに入っている吹奏楽曲の大迫力に比して
室内楽的編成のコントラバス協奏曲は
どのような風にお客に受け入れられたのだろうか?