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大分暇になりました。
お盆の暇なころにブログもリニューアルしたいがしないかも
だらだと書きます。
楽器考
・長い音と強い音は違う(当たり前だが),
むしろ密度の濃い,短い音を狙ったほうが「強い」音なのかもしれない。
そのためには弓を置くことが大事。基本?だが実に難しい。
美しい音楽
・ラヴェルのピアノ協奏曲2楽章は実に危ない。
世界で一番美しい音楽としてギネスに乗せてもいいと思うのだが,
これを車で聴くと別世界へ誘われ事故にあう危険がある。
マイブーム
・ボロディン四重奏団のショスタコ全集を買ったが、いい!
今のところ5番から10番までを集中的に聞いている。
弦楽四重奏ってコントラバスが入れないから,
ひがんで聴かなかったジャンルだが,
聴いてみるとじつに簡にして要を得た編成だということが分かる、が
ショスタコの四重奏は立った4本の弦楽器で
宇宙を作っている。
大編成のみが迫力があるわけではない。
(この前、ブルックナー聴いたけど)
・甘味
不二家だったかなで出ている「コロコロ」とかいう名前の
菓子が実にうまい。
・評論
最近聞いた演奏会と世評の隔絶を感じる。
音楽とは所詮,主観の賜物である。
このブログの評も然り。
久しぶりに暇になったので更新。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4088078
HMVで購入可能。
ボッテシーニと向き合って,
きれいなひょうたん型の楽器を構えている奏者が
印象的なジャケット。
けど、ジャーマン式の弓を持ってまねしていても
なんだかねぇ。
タイトルの通り,収録曲はボッテシーニの
デュオコンチェルトが中心に収録されている。
・協奏曲第2番
・クラリネットとのグランデュオ
・グランデュオコンチェルタンテ
・パッショーメアモローゾ
ボッテシーニの協奏曲というと他には
協奏曲第1番,華麗な協奏曲,
清教徒の主題による二重協奏曲,
ロッシーニの主題による幻想曲があるが,
メジャーではないためメジャーな曲目は
このCDに収録されているといっていい。
書いていて気がついたが,Michael Rieberも全く
同じ曲目でCDを出している。
王道を行く曲目といったところか。
注目する点としてはパッショーネアモローゾが
ヴァイオリンとのデュオになっているということである。
この曲はたびたび紹介しているが、
原曲はおそらく2台のコントラバスなのだが,
チェロとコントラバス版や
ヴァイオリンとコントラバス版による録音も多いのである。
一番聞き栄えするのがこのCDにある
ヴァイオリンとコントラバス版だと私は思っている。
(ちなみにRieberのCDはチェロとコントラバス版)
ヴァイオリンとコントラバス版によるパッショーネアモローゾは
私の確認する限り3種類目ではないだろうか。
(他に弦楽伴奏によるMassimo Giorgi盤やピアノ伴奏による河原泰則盤がある)
どうでもいいが
オーケストラ伴奏による,ヴァイオリンとコントラバス版は
初かもしれない。
さて,この曲についてもう少し書くがこの曲は楽譜が非常にいい加減である。
というよりは
ヴァイオリンとのデュオ版は編曲が故に
厳密な原譜がないのかもしれない。
2楽章の後半で1番コントラバスがアルペジオを演奏し,
2番コントラバスがメロディを演奏する部分。
これがヴァイオリンとコントラバスどちらに割り振られてるかが
個人的には重要なのである。
1番コントラバス=ヴァイオリン
2番コントラバス=コントラバス
とすると、ヴァイオリンが高音でのアルペジオをする中を
コントラバスがメロディを担当することになる。
(ドブリンガーの出版譜ではこのようになっている。
河原泰則盤もこのように演奏されている。)
が、どうも高音のアルペジオの伴奏が立ってしまい,
イマイチな気がするので個人的には
この部分だけはコントラバスが伴奏に回るほうが好ましいと考えている。
(Massimo Giorgi盤はこちらの演奏)
幸いなことに本番も後者のがうれしかった。
ただ、若干難?を言えばヴァイオリンの音色が実にやさしい。
これはグランデュオにもいえることであるが
情熱とはちょっと違う音色のため曲にマッチするかは疑問である。
(丁寧なのは好ましいが)
現代においてボッテシーニのテクニックは完遂されたと
なにかで読んだ気がするが
そんな感想を抱く演奏でどこにも無理や苦しさは感じない。
全体的に強烈な個性も感じないが安心して聞ける演奏である。
ヴァイオリンとのパッショーネアモローザが聞けたのは良かった。
(尚,先ほど述べた同収録曲目のMichel Rieber盤と比べると
若干分が悪いかもしれない。
彼は協奏曲第2番やクラリネットとのグランデュオで
原曲どおりの※1音半のスコルダトゥーラをつかっており,
音色に個性が見られるからだ)
※協奏曲第2番は1音半スコルダトゥーラして
ハ短調で演奏するのが原曲らしい。
オーケストラに負けないようにより張りの強い音を求めたためか?
クラリネットとのグランデュオは1音半尾スコルダトゥーラが
正しいようである。
なぜなら,ボッテシーニの父,ピエトロ・ボッテシーニは
クラリネット吹きであったが
A管のクラリネットを持っておらず,
彼の持つB♭管クラリネットにあわせる為には
コントラバスの第1弦(G)を1音半高く調弦する必要があったからだ。