Cのつくコントラバス曲を作曲した
作曲家でもっとも有名なのはカプッツィだろう。
おそらくコントラバス独奏曲でもっとも世界中に愛されている作品が
カプッツィのコントラバス協奏曲である。
さらったことのある人の人口はボッテシーニの10倍はいるに違いない。
これだけで愛されている曲でありながら
おそらくオーケストラ伴奏で「協奏曲」として聴いたことのある人は
1000人に満たないのではないだろうか。(これは言いすぎか?)
近年までは録音も確認されていなかったようであるが
最近は3種類の録音が比較的有名か。
もっともてにはいりやすいのはこのCD。
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ソロチューニングでト長調。
チェンバロ伴奏。音は野太くきれいではない。
うまいとはいいがたいがタワーレコードで買えるというのは
最大の利点である。それ以外に利点はない。
確実なテクニックを求めるならこちら。
ヘ長調 ピアノ伴奏
あとはゲルトラインケの録音があるがなんか聞かなくても想像できそう。
ニ長調でオーケストラ伴奏。
うーん、聴いてみたい。譲ってくれる方募集中。(マジで)
なぜ、こんなに有名なのにどのリサイタルでも演奏されないのか。
予想
簡単すぎて弾くに値しない
まぁ、おっしゃるとおりかもしれないが
弾けてない(失礼)ミシェクのソナタ第2番聴くより
ずっと聴いてて楽しいのではないだろうか。
(ミシェクのソナタ2番って録音も多いし、演奏も多いわりに
完全に弾けてる演奏を聞いたためしがない。
曲に無理があるのだろうが。しかもこのミシェクの2番って
いい曲か?長いだけだべ)
予想
簡単な曲と思われているためミスったら恥ずかしいから演奏できない。
これはありえると思うのだが 邪推?
予想してみて欲しい(ヘ長調ね)
長い長い長いピアノの前奏。
コントラバスが弓を構える。
さぁ、ソリストの出番だ!!!
スカ!ファーソラーシドーレレドドー♪
あぁ考えるだけで恐ろしい・・・
誰もが一回は考えたことのあるシュチュエーションだろう。
かといって慎重に弾けば・・・
終演後
「ダイナミックじゃない演奏だったね」
「なんであんなローポジで緊張してるんだろ あはは」
馬鹿たれ!ローポジションこそ難しいんだ!
(アマチュアのたわごとだが 事実だと思うんだが・・・)
・・・
グリエールのタランテラやカプリッチョディブラヴーラでミスっても
誰も文句は言わない。
だがカプッツィでミスれば後ろ指を差されるのではないか・・・
ハイリスクノーリターンな曲なのであります。
けどもう一度宣言する
ミシェクの2番よりは圧倒的に名曲だべ。いやカプッツィはかなりいい線いってると思うんだが。
「腹ただしきこと」
カプッツィの協奏曲はチューバ(ユーフォ)の独奏曲として
確立してしまっている。
その名も「アンダンテとロンド」
コントラバス弾きなら「ドラゴネッティか!」と思いきや
これはカプッツィの協奏曲のことなのであります。
チューバで吹くな!!!と思うわけだ!
われわれの聖なるレパートリーをチューバ(ごとき)に取られてたまるか!!
(私、吹奏楽やってたから、なんかチューバに抵抗があるわけ)
ただ
「先生!コントラバスが白鳥を引いてます!」
「先生!コントラバスがブラームスのチェロソナタ弾いてます!」
「先生!ゲーリーカーがドヴォコン弾いてます!」
ごめんなさい。人のことは言えません・・・
こんなカプッツィですが今危機に直面している。
むかし、カプッツィは唯一無二のやさしいコントラバス独奏曲として認知されていた。
マルチェロとかあるけど下手なわれわれは「協奏曲」という
すばらしい響きにほれ込んでみなカプッツィに挑戦したわけだ。
あるいみカプッツィは万人の憧れであった。
しかし、3年ぐらい前恐るべき楽譜が出版された!
「I松宏監修 コントラバスのためのレパートリー(だっけか)」
これが恐るべきことにこの南東北の楽譜屋にも
売っているわけだ。
間違いなく間違いなくこの楽譜が
カプッツィの需要を3割は減少させている。(はず・・)
田舎でもこんな有名な曲が収録されている楽譜が売っていれば、
だれがカプッツィなんぞ買うものか。
カプッツィの前途は暗いのかもしれない。
「カデンツァ」
シュトライヒャーさまの演奏
ディッタースドルフ 協奏曲第2番
テンテコテンテンテーン・・・・
いつものディッターだがここが違うぜ!
それはグルーバーのカデンツァ!
これによってディッタースドルフは
テンテコテンテンテーンでも間違いなく5倍はかっこいい曲になった。
某アマチュアの演奏
カプッツィ 協奏曲(ヘ長調 譜面 ブージー&ホークス)
ドファーソラーシドレ・・・・
さぁカデンツァだ!
ドー
意味わかります?
やったことある人ならわかるよね。・・・わかり?ますよね
なんじゃ、ドーって!
このドに怒りを覚え数多くのアマチュアが自作の下手なカデンツァをつくり
どれだけ笑われてきたか・・・
カプッツィのカデンツァってどう作るんだよ!
1、ヘ長調で有効な重音があるか?
2、本編でローポジしかないのにカデンツァでハイポジをつかうのもねぇ
そしたら、ありました。
ドブリンガーからカデンツァ集として
カプッツィとディッタースドルフ、ツィマーマン(しぶいね)の
カデンツァが書かれた楽譜が売られていた。
わたしは通販で見つけ喜び勇み注文した。
これで俺はカプッツィのカデンツァがかっこよく弾ける。
ドーやへぼな自作ではないものが弾けるのだ!
これで俺もシュトライヒャーだ。
そして届いたものは・・・
難しくて弾けないんですけど・・・
いいさいいさがんばって練習するさ
けど、アマチュアだから楽譜の意味が理解できないわけ。
カデンツァってテンポとかかわるじゃない。
その発想記号の意味するところががわからないのです。
作曲家コンクールの課題曲を「カプッツィのカデンツァ」にしたら・・・
カプッツィもディッタースドルフになれる日が来るかもしれない
間違ってもベートーヴェンにはなれないけど
あぁ、つかれた。カプッツィはこれぐらいあつく語れる作曲家なのだ。
他のCの作曲家なんか知るか。
協奏曲を書いたイタリアのCimdarなんかは比較的有名。
カプッツィとCimdarはドラゴネッティに触発されたんだべな たぶん
あとは知る人ぞ知る、チェルニー
どんな曲か?まぁ、N島義男氏の恥ずかしいタイトルのCDとかに収録されてますから
聴いてみてください。
まぁ、そんな曲ですから。