久々の更新
ずいぶん前にシュトライヒャーのLPをCDにした話を書いたのだが
書いた内容に誤りがあったので削除した。
今回から(?)改めてシュトライヒャーの演奏についてかきたい。
シュトライヒャーは名前こそ有名であるが
その音源は実はCD化されていない物が多いため、簡単に入手できないし
敷居が高い観がある。
だが、ここで言うまでもなくその録音の数々の中には
グルーバーのカデンツァを含む素晴らしい演奏の数々が収録されている。
現在私が持っている物は以下。
・ディッタースドルフのLP(モーツァルトのバスアリアが収録されている。)
・ディッタースドルフのCD(TELDECからでていた 廃盤)
・ボッテシーニのCD(1000円という低価格で買える。入手は易しい)
・炎のコントラバス(国内盤 廃盤)
・ヴァンハルのLP
・ボッテシーニのLP(ピアノ盤 ボッテシーニの2番が収録されている。)
この中から今回はヴァンハルのLPを採り上げたい。
ヴァンハルというと多数の録音や様々なの調整、
はたまたウィーン調弦による録音などたくさんの録音があるが
間違いなく最高峰に挙がると録音はトゥルンプとシュトライヒャーの演奏であろう。
(トゥルンプのCDは簡単に入手できることでも有名。)
安定したテクニックと太い音色のトゥルンプに比べ
シュトライヒャーの演奏は派手なパフォーマンスが売りだと言える。
特にともすると冗長な2楽章を感情の高ぶりとともに弾いてるシュトライヒャーと
端正に弾くトゥルンプは正に対照的である。
3楽章の迫力はシュトライヒャーの方があるが低音の嵐という点では
トゥルンプ盤がよい。
ハッキリ言ってトゥルンプとシュトライヒャーでは甲乙つけることはできないだろう。
そんな名演の含まれるLPなので是非一度聴いてみて欲しい。
ヤフーオークションをのぞくとけっこう売られている。
今回あえて採り上げたいのがこのLPに入っているカップリングの
ウルバンナーの協奏曲である。
まぁ、ハッキリ言ってしまえば現代のコントラバス協奏曲案のだが
まぁまぁおもしろい。
所々にチェンバロやピアノが暴れまくるところはなかなかおもしろいし、
3楽章はスカルコッタスの協奏曲並みに暴れまくっている。
最近ちょっとお気に入り。
ところで上記では3楽章と書いたのだがこのLPの解説によると
2楽章構成だという。だがこの解説は曲の成立事情のような物を全く書かず
無難なテクニックの紹介に終わっているのでハッキリ言って当てにならない。
私は2楽章がアタッカして3楽章に入った物と信じている。