専門家が見たら(見てるらしい!?)激怒必至!の
いやらしいアマチュアのコントラバスのCD批評が中心。
まぁ、だらだら続けていきます。
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ヴァイオリン・ソナタをコントラバスで弾くCD
ウィーンフィルに在籍しているらしいSikorskiなる人物のCD。
ジャケットにかわいらしいイラストがあるのだが
デジカメで撮るのもめんどくさいので割愛。

収録曲目はすごいというべきなのかは分からないが、
フランクとラヴェルのヴァイオリン・ソナタである。
(あと、フォーレの小品とラヴェルのハバネラ形式の小品)
フランクのヴァイオリンソナタは何枚かコントラバスで録音されているというのは
知っていたが正直「キワモノ」だろうと思い買い渋っていた。
大体、あのソナタのチェロ版を聞いても違和感を覚えるのだ、
ましてやコントラバスでは・・・
例えばチャルダッシュなんかの超絶技巧をコントラバスで弾くのは
愛すべき愚かな偉業といえるだろう。
だがフランクはねぇ、非常に語弊があるが芸術作品じゃないか。

けれど、じつはこのフランクのソナタは
ヴィオラヴァージョンをはじめ聞いた。
某演奏会でブラームスのヴィオラ(クラリネット)ソナタと一緒に生演奏を聴いたのだ。なかなかいい曲じゃないかと言うことで図書館で
チョンキョンファだとか五嶋みどりのCDを借りて聞いた。
しかし、実はこの曲は好きじゃないんだなと言うことも気づいてきた。
なんていうか、2楽章は竜頭蛇尾だし
3楽章なんかつまんないし、フィナーレもしつこいし・・・
まぁ、これだけの名曲だから要はこちらに聞く耳がないのだろう。

さて、なんだかんだと腐しつつ買ってしまったこのCDの演奏。
聞いてて非常に疲れる・・・ロロフセンがコントラバスで弾いた
ラフマニノフのチェロソナタを聞いたときも思ったのだが、
やはり他の楽器の「芸術作品(?)」を弾くには
宇宙開闢級のエネルギーが必要らしく、それがCDを通して
こちらに伝わってきて非常に疲れる。
素晴らしい事ともいえるが疲れ損ともいえる。
ただ、尋常じゃなく高度なテクニックで演奏しているし、破綻も感じない
確かに感動もある。
しかし、ヴァイオリンのあの高音域に対して違和感は正直ぬぐえない。
たぶん、原曲(ヴァイオリンによる演奏)を知らなければ
もっと楽しめたのだろうが知ってしまっているので違和感だけはどうしようもない。
どう、評価した物か・・・

次にラヴェルのヴァイオリン・ソナタ。
この曲、原曲を知らないので素直に聞けたが
1楽章のハイトーンなんかはヴァイオリンだと感動があるのだろうが、
コントラバスだとフラジオになってしまい、どうしても歌い込めない。
ヴァイオリンだったらなぁとつい思ってしまう。
2楽章はコントラバスらしいピツィカートがいかされおもしろい。
3楽章はひたすら重音。このテクニックは変人ともいえる。すごすぎる。
フランクよりは原曲を知らないので楽しめたともいえるが
もし、原曲を図書館なんかで借りてきた日にはどうなるだろう。
やはり、フランクのように違和感を感じるのだろうか・・・

このCD、なんと言ったものかは分からないが
コントラバスの一種の限界のような物は分かるような気がする。

追伸
一昨昨日にサンクトペテルブルグフィルがわが南東北に来日したのを
仕事をいつもより早く切り上げ、ダッシュで電車に乗り聞いた。
さすがレニングラードフィルである、トランペットなんか化け物だった。
ショスタコの「革命」なんはちょっとなかなか拝めないようなすごい演奏だった。
| コントラバスのCD | 14:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
シュトライヒャー 炎のコントラバス
シュトライヒャーが出した国内版のCD
現在は廃盤。定価3800円という驚異の価格の昔のCD。


収録曲は
コルニドライ、アリオーソ、ハバネラ形式の小品(ラヴェル)など
比較的ポピュラーな物と
シュペルガーのソナタ、ラスカの子守歌といった
オリジナル曲が収録されている。
そして、最大の目玉はなき王女のためのパヴァーヌ。

コルニドライ、アリオーソでは正直ゲーリーカートーンを好む私からすると
若干物足りなさを感じる。
というか、このCDの演奏は全体的に線が細いように感じられる。
録音が悪いのかもしれない。
シュペルガーのソナタは古き昔を感じさせる古風な曲だが
これも線が細いせいか他に多数ある様々な奏者の録音に比べると
特筆すべきこともなく感じる。
全体的には同じシュトライヒャーのボッテシーニ集から比べると、
イマイチな気がするのだが「なき王女のパヴァーヌ」だけでも
このCDは十分に価値があると思う。
「なき王女のためのパヴァーヌ」は、池松宏氏やゲーリーカーの録音もあるが
この録音が総合点では圧倒的にぬきんでている。
以下のサイトで視聴できるので是非聞いていただきたい。
(楽譜部分をクリックすると試聴できる。)
http://www.ludwigstreicher-festival.org/tu_recuerdo_de_streicher.htm
(この試聴に魅せられて廃盤のこのCDを探し出し手に入れた。)

その魅力は編曲の妙にある。
この曲は持っている録音の3者がすべて違う編曲を行っているのだが
ある旋律が二回続く部分では
1回目に旋律を奏でたコントラバスが
2回目ではピアノと旋律が入れ替わる場所がすばらしい。
また、重音奏法も効果的に用いられている。
演奏もボッテシーニのエレジーと同じくクールでかっこいい。
ゲーリーカーによる絶叫の音も素晴らしいが
この曲にはこういったクールな録音がよい。

最後に一言言うとすれば
ラスカの子守歌も素晴らしい。隠れた名曲である。
入手はやや難しいかもしれないがそれだけ価値のあるCD

追伸
最近、ロストロポーヴィチ独奏、オイストラフ指揮による
ショスタコのチェロ協奏曲第1番、第2番のCDを手に入れたのだが
ロストロの炎のようなライブ演奏に魅せられた。
まさに「炎のチェロ」である。
「炎」のコントラバスというアルバムタイトルを付けるなら
まったりしたものではないCDにつけるべきだろう。
| コントラバスのCD | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
永島義男 ヴィルトゥオーゾ イン コントラバス 内容編
さて、前回は脱線続きだったので本題に入ろうと思う。

我が南東北が誇るホールで録音されたこの録音は
ボッテシーニのエレジー(第1番)から始まる。
冒頭のピアノがいかにもこのホールの音響の良さを物語っている。
さて、内容は非常に薄味という印象。
日本人の持つ謙虚な姿勢とか、悲しくても表に出さないようなのが
非常によく出ている気がする。よい演奏だと思う。
このエレジーという曲はもゲーリーカーのような絶叫、
シュトライヒャーのスナフキンのような演奏、
バディラの淡泊な演奏・・・と様々あるのがおもしろい。
ボッテシーニの中では間違いなく第一級の名作なのだと思う。
さて、冒頭のエレジーが終わるとグリエールのタランテラになるのが
アルバムコンセプトとして興味深い。
エレジーとタランテラは間違いなく
コントラバスオリジナル作品では名作の部類に入るだろう。
さて、このタランテラもいろいろな演奏があるのだが
私としては河原泰則氏や池松宏氏のような超絶技巧系の演奏よりも
ロロフセンのような適当なテンポの演奏の方が好ましい。
永島氏の演奏は後者の部類である。
個人的なこの曲のポイントとしては
展開部(?)のピアノが旋律を弾くところで
コントラバスがいかにピアノと絡むかだと思う。
この演奏ではその点がよい。
所々、音が裏返るところとクライマックスの迫力がやや物足りない感もあるが
よい演奏である。

パガニーニ モーゼ幻想曲
うーーん、ちょっとテクニカル面で弱いかも
素人の戯言です。ごめんなさい。
クーセヴィツキー アンダンテ
録音が少ないがこの曲はなかなか好きである。演奏も好印象。
クーセヴィツキー 小さなワルツ
特に特筆することもないがちょっとエッチな感じ。
ボッテシーニ アレグレットカプリッチョ
シュトライヒャーや文屋氏の名演のあるこの曲であるが
冒頭のリズム感には傾聴する物を感じた。
ただテクニカル面では弱いかと・・・
素人の戯言です。ごめんなさい2。
こんな曲一生ひけないくせに好き放題いえるのはアマチュアの特権だなぁ・・・
シシリアーノ 
後述するラムジーの後に収録されているのだが、うーん平和だ・・・
ここだけはアルバムコンセプトとしていかがか・・・
アリオーソ シュトライヒャーの演奏がイマイチだったせいもあるがいい演奏。
ラストにしっとりと和む。

ラムジー クープランの主題によるディベルティメント
この録音の最大の目玉はこの曲!いい曲を発見した。
もとのクープランの主題を知らないのだが
主題は長いコントラバスの独奏で始まる。
そのままアタッカで第2部にはいるのだがそこのピアノのアルペッジョが美しい。
第3部は一転して、ロータやフランセの協奏曲の2楽章のノリになる。
まぁ、マーチだからだろうが。打音系の音が特徴。
第4部はしっとりした曲。いかにもコントラバスのソロって感じ。
第5部はピツィカートの演奏。ショスタコのチェロ協奏曲のカデンツァが
思い出される。曲にしまりがでる。
第6部のワルツではフラジオを多用したノリ。優しい音楽。
フィナーレはエルガーのヴァイオリンソナタの
第1楽章にちょっと似ている気がする。決然とした曲。
ラストのカデンツァ(?)から圧倒的なフィナーレへ向かう。
この曲はコントラバスの特徴を楽章ごとによく生かしている。
この曲はゲーリーカーがオーケストラ伴奏で録音しているのは知っていたのだが
ゲーリーカーの現代曲の協奏曲はかなりつまらない曲が多かったので
(ヴォースレフ,ダウニー,マックススターン)
買い控えていた。ただ、この録音の良さから
是非カーの演奏も聞いてみたくなり、購入しようと思う。
オーケストラ伴奏がよいか、ピアノ伴奏がよいかについては
購入したら述べたいと思うし、他の録音も聞くことで
この演奏の良さもまた分かると思う。いい曲に出会った。

全体的にはよい出来のアルバムだと思う。
アルバム全体のバランス感がいいと思う。
そして、なによりグリエールやラムジーを含んだ曲を
国内版で出したことは意義深いやもしれない。
コントラバス音楽初心者向きではないが逆にそのこだわりあるコンセプト故に
よく仕上がっているのだろう。
| コントラバスのCD | 21:53 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark | このページのトップへ
永島義男 「ヴィルトゥオーゾ イン コントラバス」
最近、いろいろあって手に入れた永島義男氏のCD。
HMVでは取り扱っているが廃盤ではないのだろうか?
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=111056

いきなり地元の話なのだが
じつはこのCDは私の住む南東北が誇るコンサートホールで録音されている。
このコンサートホールは音響がよいことで有名らしいが
このコンサートホールの致命的な欠陥はあまりに容量が小さいことである。
まぁ、室内楽をやるのはよいのだろうが
地方に住む私にとってはたまにはフルサイズのオーケストラも聴きたいものである。
マーラーなんかはもちろんのことベートーヴェンもおそらく乗らない。
なのでこのホールで行われる一流奏者が集う定期演奏会では
いつもいつもモーツァルトばっかりやっている気がする。
(しかもこの定期演奏会は席数が少ないうえ、値段が異常に高い。)
なので今年はモーツァルトイヤーなのだが取り立てて珍しい感はない。
身近ではいつもモーツァルトをやっている気がする。
もちろんそのモーツァルトはクオリティは極上のものである。
モーツァルト嫌いの私でも寝ないで聴くことができる。
しかし、人間は毎回極上のステーキばかり食べてればいいものではないのと同じで
極上のモーツァルトばかり聴いてもねぇ・・・

で、南東北ではフルサイズのオーケストラがくると
音響のよいこのコンサートホールには載らず
「OO県民文化センター」という腐りかけた多目的ホールで演奏会が行われる。
このホールは本当にひどい。音響もくそもない。
この間初めて、音響が最悪と言われているNHKホールに行ったのだが
このホールに比べれば全然音響がよいのである。
このホールしか知らなかった私が大学1年の時、
はじめて東京芸術劇場に行ったとき、仰天した。
「こんなすごい建物が世の中に存在するのか!ここは天国なのではないだろうか!」
と本当に感激した。
感激のあまり、ホールに入ったとたん友達10人ぐらいにこの感激をメールで
力説したのをよく覚えている。
NHKホールをだめだめ言っていて、良質なホールに恵まれすぎている
東京の方にはこの感激はおそらくわからないと思う。
どちらが幸せかはわからないが、私は田舎に住んでいた故にこの感激を味わえ
幸せである。

なんだかちっとも永島義男氏のCDの話にならないのであるが
このCDのピアノは野平一郎氏。
野平氏で印象に残っているのは
南東北が誇るコンサートホールに2年前ぐらいに行ったときのことである。
その時は小沢征爾指揮なのに珍しくチケットが手に入った。
プログラムはモーツァルト交響曲第40番をメインに
ベルリンフィルのホルン、バボラークが参加する協奏交響曲もあるという
極上のプログラムだった。しかし私の興味は一番最初に演奏される
バルトークの「弦楽と打楽器、チェレスタのための音楽」だった。
モーツァルトばかり演奏されるこのホールでバルトークが演奏されるというのは
とんでもない大イベントである。そのショックたるや春の祭典に匹敵する。
(まぁ、同じ年に準メルクルの指揮でシェーンベルクや武満徹も
 演奏されていたのだが。)
そして、はじまったバルトーク。
記憶が定かでないのだがコントラバスに永島義男氏がいたような気がする。
異常な緊張感のな歌曲は進んでいき、
曲のクライマックスでの野平氏による大音量のピアノはすさまじいものだった。
すさまじい音は視覚的にも「見える」と私は信じているのだが
(一種の異常興奮にいる幻覚かもしれない。)
確かにその時渦巻きが見えた気がする。
それ以来、野平氏にはすごい印象を持っている。
こういう体験は何回かあって、
チャイコフスキーの悲愴を初めて生で聴いたときや
マーラーの2番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴いたときにも見えた。
編成に関係なく永島義男氏が弾いたロッシーニのデュオの時も見えた。

田舎ものの私のちっぽけな音楽鑑賞歴や感動歴は
東京でオケの定期会員になっている方や数多くのCDを聴いた方からすれば
あまりに恥ずかしくて幼稚なものだろう。
しかし、ネット上なんかで
そういった方々の「何日のどこそこの演奏会の木管はこうだった」とか
「OOの名盤に比べたら普通な演奏。」みたいな意見をみるたびに
私はめったに演奏会に行けないことが幸せなんだなぁと思う。それは無知なのだろうが
本人が満足しているのだ、それでいいではないか。

全然、本題に入らず脱線しました。次回、永島氏のCDについて書きたい。
(上記のようなことを言いつつ、コントラバスのCDは批評してるんだから
 矛盾していると自分で思う。
 コントラバスのCDに関しては不幸なのかもしれない。 笑)
| コントラバスのCD | 22:42 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark | このページのトップへ