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ゲーリーカーとロンドン交響楽団ァ.蹈鵐疋鵐瀬屮襯戞璽好汽Ε鵐
このシリーズは今回で最終回。
さて、ロンドンダブルベースサウンドとはロンドン交響楽団の
コントラバス奏者8人(だったかな)によるCD。
その中の3曲ではゲーリーカーがソリストとして招かれている。
(コントラバスアンサンブルにソリストが加わるというのはおもしろい企画だ。)
一部ではオルケストラドコントラバスの模倣とされているが
このCDを出しているCALAでは
ロンドンチェロサウンドだとか他の楽器だけのCDも出ているので
模倣ではないのだろう。
好意的な意見ではオルケストラドコントラバスはジャズで
このCDはクラシックだとされているがはっきり言ってこのCDの一般的な評価は悪い。

HMVで購入可能?
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=442453
(HMV通販では入手困難となっていて
 3ヶ月ほど待っても入荷しなかったのでいらいらしていたら
 新宿のタワーレコードに二枚売っていたし、
 銀座のヤマハでも発見したのでキャンセルして購入した。
 HMVではともかく手に入れるのはそんなに難しいとは思えない。)

さて、この曲の目玉はゲーリーカーがソリストを務めている
ゲーンズのスケルツォ、パガニーニのモーゼ幻想曲、
ブロッホの祈りだろう。
しかし、私が一番好感を持った曲は
マーラーの交響曲第1番の第3楽章をコントラバスだけで演奏している
Frere Jacques Fantasyである。
マーラーの「巨人」といえばコントラバス奏者にとって思い出されるのは、
あのソロである。その楽章をコントラバスだけで演奏するというのは
いい企画じゃないか!
冒頭のティンパニーのレ、ラ、レ、ラ・・・が
ハープになっているのが不満ではあるが、
(コントラバスのピツィカートではなにか問題があるだろうか?)
この曲の葬列の様子がコントラバスの重低音によって
いい感じで再現されている。
この曲は岩城宏之氏の本で読んだところによると
ユダヤ人の葬列なのだが葬列といえどユダヤ人の集会は禁じられているため
途中で酔っぱらいのふりをして無理して騒いで見つからないようにごまかしていると
書いてあったが、そういった感じが
コントラバスだといい感じで再現されている気がする。

ゲーリーカーがソリストを務めている曲を聴くと
コントラバス重奏の中でもカーの音色は
移植に素晴らしいことが確認できる。
モーゼ幻想曲はソリストばかりが目立つ曲のため
普通の録音比べていてもあまり違和感がない。
祈りとスケルツォはオーケストラ(?)伴奏の録音は
これしかない思われるので貴重である。
祈りではカーのすさまじいテンションが感じられ
スケルツォではオーケストラを含めすさまじい迫力がある。

このように書くといいCDのように思われるが
つまらない曲も多いのも事実。
たとえばカルメン幻想曲(プロトゥやサンキーのものではない。)は
間奏曲やアルカラの竜騎兵なんかも聴きたかったのだが
いまいちおもしろくない編曲になっている。
さらに軽音楽系(?)はおもしろくない。
やはりこういったジャンルは本家(オルケストラドコントラバス)の方が
圧倒的によい。
安易にエレキベースやドラムセットを使ってしまうところが
パーカッシヴなコントラバスを操るオルケストラドコントラバスに
はじめから負けてしまっている。(まぁ、勝負してないのだろうが。)

やはり全体的には評価が悪いことが頷けるCDではあるが
マーラーはおもしろかったし、ゲーリーカーファンにはおもしろいだろう。
カーを囲んでいるジャケットの構図を見るとやはり
カーの偉大さを感じる。

ちなみにCALAのホームページでは
この収録曲の譜面が買えるようだ。マーラーなんかやったら楽しそうだが
コントラバス重奏って素人がやると本当に汚い演奏になる。
音程やテクニックが完璧なプロフェッショナルだけができる
崇高なジャンルなのだろう。(評価はされないが。)
CALAのホームページ
http://www.calarecords.com/

以下余談
マーラーの巨人のソロってどうやって弾くのだろうか?
DEFEDーDEFEDーFGAーFGAー
AーBAGFED、AーBAGFEDの部分はともかく
さいごのAでオクターブ下がるところは
同一ポジションでA線なのかD線のAまでポジション移動するか気になる。
後者の方が音色的には素晴らしいし王道なのだろうが
次のオクターブ上のAの跳躍に危険を感じる。
(まぁ、もっともそんなことができない人は
 オーケストラで首席はできないのだろうが。
 このソロを弾きこなせる人ってすごいと思う。)
楽譜を文字にするって難しなぁ。
 
| コントラバスのCD | 21:46 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカーとロンドン交響楽団ぁ.瀬Ε法爾離灰鵐肇薀丱攻奏曲
まずいなぁ、9月はあんまり更新してないぞ。
何を連載してるのかとびとびだと忘れてしまうので確認すると
ゲーリーカーとロンドン交響楽団の出しているCDについてである。
今回はダウニーの協奏曲。ダウニーの作品集に収録されている。
HMVで購入可能
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=59460
ゲーリーカーのホームページで3楽章が視聴できる。

この協奏曲は珍しい4楽章構成である。
まぁ、現代曲だから珍しくもないのか。
うーん、冒頭の妙な音からしてとっつきずらい・・・
この曲1楽章の出だしはソロパートがまぁまぁかっこいいのだが
コントラバス協奏曲という割にはソロがあまり目立たない。
オーケストラの強奏が長い。
第1,2楽章がアタッカなのだが変わり目がよくわからない感じでだらだら続いている。
第1楽章のカデンツァのあとのリズムが
ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番の1楽章ににてる気がするが
気のせいだろうしそんなこと考えたのは世界中で私だけだろう。
第3楽章がやたら短く、第4楽章にアタッカするのも
ショスタコに似てる気がする。
第4楽章になるとようやく本気(?)がでる。
4楽章はおもしろい。やりゃできるじゃないかダウニー。
4楽章はカーお得意の超絶技巧である。ようやく本領発揮。
なんというかこの楽章は吹奏楽のオリジナル曲みたいなノリ。
(よくわかんない例えだな。)
カーの超絶技巧は続くが悲しいかなオーケストラに若干かき消され気味か。
現代のコントラバス協奏曲作家へ
コントラバスってそんなに音量ないんだって!

4楽章はスリリングでおもしろいが全体的には
同じ現代曲のコントラバス協奏曲なら
ヘンツェとかスカルコッタスの方がいいなといった感じ。
| コントラバスのCD | 22:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカーとロンドン交響楽団 モーゼ幻想曲
さて、ゲーリーカーはモーゼ幻想曲がお好きのようだ。
現在、私が知る範囲で容易に入手可能なCDだけでも3種類ある。
1,クーセヴィツキーの協奏曲にカップリングされている
  ベルリン放送交響楽団との録音
2、ロンドンダブルベースサウンドに収録されている
3,そして今回のロンドン交響楽団との共演

それ以外にもピアノとの共演(確かLP)があるらしい。
CALAレコードにもモーゼ幻想曲を納めたCDがあるが
伴奏である指揮者とロンドン交響楽団が同じなので
確かめてはいないがおそらく3と同じ録音だろう。
以下のサイトで入手可能?(廃盤かもしれない)
http://shop1.mailordercentral.com/lemurmusic/prodinfo.asp?number=R644

さて、2の録音は伴奏がダブルベースだけなのでどちらかといえば
異端な録音である。(コントラバスのソロ自体異端だが)
では1のベルリン放送交響楽団の録音と3のロンドン交響楽団の録音では
どちらがよいだろうか?
個人的な感想では
全体的にバックのオーケストラの音色が多彩で軽やかなのが
ロンドン交響楽団の録音で
カーの演奏も軽やかな感じである。
また、ピッチカートなどを交えて演奏してるのもおもしろい。
(ベルリン放送交響楽団盤にはない。)

ただ、ベルリン放送交響楽団との録音の方が
カーの濃厚な音色が味わえるような気がする。
これは完全に好みだが
ロンドン交響楽団盤はややイントロダクションの部分が
ベルリン放送交響楽団盤に比べつまらない気がする。
そして、なによりロンドン交響楽団盤はゲーリーカーの演奏を聴くために
惑星やらパガニーニのヴァイオリン協奏曲やら
コントラバスとは関係ない曲を含んだCDを買うハメになる。
(まぁ、600円だから安いが・・・)
しかし、ベルリン放送交響楽団盤は
クーセヴィツキーの協奏曲の名演やドラゴネッティ(ナニー)の協奏曲が
一緒に納められているのでお買い得であるといえる。
(ただし、このCDはやたら高い。
 ただ、この一枚はコントラバスCD好きなら必携の一枚であることは間違いない。)

次回はゲーリーカーとロンドン交響楽団が共演している
ダウニーの協奏曲について扱いたい。
| コントラバスのCD | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカーとロンドン交響楽団◆。硲唯屬良週ミス?
さて、HMVでゲーリーカーがロンドン交響楽団と
Introduction and Variations on Rossini's "I Palpiti", Op. 13という曲を
弾いている、という表記を 見つけた私は早速購入した。
さらにHMVで調べるとゲーリーカーとロンドン交響楽団が演奏する
モーゼ幻想曲のCDも見つけたのでこれも購入。

2枚ともHMVで現在も購入可能
モーゼ幻想曲が入っているCD
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=308286

Introduction and Variations on Rossini's "I Palpiti", Op. 13
が入ってるとされてるCD
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=649777

このふたつのCDはどちらもLaserlightという廉価なレーベルから出されたもので
やたらとやすい安いかわりに妙な組み合わせである。
(1枚 605円は安すぎるよなぁ。)
パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番とはIntroduction and Variations on Rossini's "I Palpiti", Op. 13はパガニーニつながりでわからなくもないが、
ホルストの惑星とパガニーニのモーゼ幻想曲の組み合わせは
明らかにへんてこである。
二枚のCDが届いたのでIntroduction and Variations on Rossini's "I Palpiti", Op. 13を聴いてみた・・・すると・・・

モーゼ幻想曲が流れてくる・・・なぜだ?
ジャケットにもIntroduction and Variations on Rossini'sとしかかいていない!
「I Palpiti」はどこに行ったんだ!
しかもこのモーゼ幻想曲は惑星と一緒に収録されている
モーゼ幻想曲と全く同じ録音なのである。
ひょっとするとI Palpitiとモーゼ幻想曲とは同じ曲なのか?
少し調べると違う曲らしいのだが断言はできない。
(以下のサイトでは違う曲扱いになってるのだが・・・)
http://www.interq.or.jp/classic/classic/data/perusal/saku/Paganini.html
パガニーニに詳しいわけでないのでわからないが謎である。
では、モーゼ幻想曲が収録されているのに
なぜHMVではこのような表記なのだろう?
実は先日破綻した米タワーレコードも同じ表記である。
メーカーのミスだろうか?
http://www.towerrecords.com/product.aspx?pfid=1109585&title=Paganini%3a+Violin+Concerto+1%2c+Introduction+and+Variations

ともあれ、同じ曲が入ったCDを2枚買ってしまったわけである。
これが1枚3000円なら頭にくるのだろうが
1枚600円だったのでだまされちったなぁぐらいの気分である。
しかし、謎が一つ残った。
カーとロンドン交響楽団の録音は3種類あるはずである。
しかし今のところ、ダウニーの協奏曲とモーゼ幻想曲しか見つかっていない。
あと、1枚はいったい何なのだろうか?謎である。
(あえてロンドンダブルベースサウンドは1枚と数えていない。)
                         まだ続く
| コントラバスのCD | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカーとロンドン交響楽団 ,呂犬瓩
ゲーリーカーのファンサイト(http://www.isogai-kobe.jp/gkfanclub/)に
以下のような文がある。

「(前略) ロンドン交響楽団との彼の3番目の録音ではカーはジョン・ダウニーのベースのためにコンチェルトを演奏しました。(後略)」

これはファンサイトの管理人様がゲーリーカーの公式サイトの以下の文を訳したものだという。
 On his third recording with the London Symphony Orchestra, Karr performed the Concerto for Bass by John Downey.

私はこの何気ない文を疑問に思った。
はたして、カーはロンドン交響楽団と三度も録音しているのだろうか?
おなじオーケストラと三度も録音してたかなぁと思い
自分のCDの棚を調べてみると、
持っていたのはダウニーの協奏曲しかなかった。
以前紹介した、ヴォースレフの協奏曲はロンドンフィルとの演奏で
同じロンドンではあるがロンドン交響楽団ではない。
では残りの二種類は何なのだろう?
ロンドン交響楽団のコントラバス奏者とともにカーは
「ロンドンダブルベースサウンド」というCDを出している。
これが二種類目だろうか?
では3種類目は何なのだろう?

困ったので以下のコントラバスのCDの聖地で調べてみることにした。
http://www.geocities.com/Tokyo/1471/bass_cd_j.html#S34
するとなんと、カーはロンドン交響楽団とモーゼ幻想曲を録音していることがわかった。
これで3種類すべてが判明したと思いきや、疑問が一つ残った。
今一度、はじめの文に戻ってみる
「(前略) ロンドン交響楽団との彼の3番目の録音ではカーはジョン・ダウニーのベースのためにコンチェルトを演奏しました。(後略)」
「3番目」の録音?ロンドンダブルベースサウンドの録音時期は
明らかにダウニーの協奏曲の録音より遅いと思われる。
もし、ロンドンダブルべースサウンドを1種類の数えると
ダウニーの協奏曲の録音は「2番目」なのではないだろうか?

そこで考えた結果。
仮定 .侫.鵐汽ぅ汎本語訳があやまっている
仮定◆ー造呂發Π貅鑪猩寝擦あり、ロンドンダブルベースサウンドは
    「4番目」の録音なのかもしれない。

私の英語力は全くないので
仮定△鬚箸襪海箸砲靴拭
そして探し続けた結果!見つけた!
以下のHMVのページ
http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=649777
ここの曲名のところに以下のような表記がある。
Niccolo Paganini (1782 - 1840)
Introduction and Variations on Rossini's "I Palpiti", Op. 13
• 演奏者 : Karr, Gary (Double Bass)
• 指揮者 : Simon, Geoffrey
• 楽団 : London Symphony Orchestra
楽団がロンドン交響楽団じゃないか!
よし、これでモーゼ幻想曲とダウニーの協奏曲、そして上記の曲で
3種類の録音を見つけたぞこれでスッキリ!
と思いきやじつはこれはHMVの罠だった・・・ 続く
| コントラバスのCD | 21:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ヤルダーニにだまされた コンチェルト・ディ・ブラヴーラ 後編
さて、「first recording」の表記でだまされたわけであるが
内容がよいならそれでいいではないか。
と、いうことで肝心の内容をみていきたい。

まず、ボッテシーニの協奏曲第1番と第2番が両方納められているのだが
フルトークのボッテシーニを聴いてしまうと
かなりのインパクトがなければ色あせてしまう。
残念ながらヤルダーニ盤はこれといった特徴のない演奏である。
特に1番の3楽章は遅い。フルトークが早すぎるだけなのだが
あれを聴いてしまうといまさらという感じである。

レビューではこのCDの目玉のようにかかれていた
「アラメンデルスゾーン」であるが
弦楽合奏盤の伴奏でたしかにメンコンを彷彿させるものである

そういうわけで今までさんざんな評価のこのCDであるが
唯一存在価値があるとすれば、
コンチェルトディブラヴーラのオーケストラヴァージョンが聴けることだろう。
このコンチェルトディブラヴーラという曲は実は結構いい曲なのである。
一人版パッショーネアモローゼというべき曲で2楽章は完全に
パッショーネアモローゼである。終楽章ではグランデュオと同じフレーズも出てくる。
1楽章のオーケストラのトゥッティから2楽章に移るところは
迫力満点で好きである。(個人的にはピアノ版の方が力強さを感じるが。)
この曲、もっと普及してもいいのではないか?
ヤルダーニの演奏は無難によいのだが
「A」のフラジオか何かがウルフトーンのようにかすれている。
この音は要所要所にでてきて目立つので残念である。
コンチェルトディブラヴーラはいい曲なので
もっとうまい奏者のものも聴いてみたいものだ。
フルトークなんかが弾いたらとんでもないことになって
いいんだろうなぁ。

まとめてみると、このCDはコンチェルトディブラヴーラを聴くにはよいが
ヤルダーニの演奏はあまりよいとはいえない。
買いは正直言えない。 
| コントラバスのCD | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ヤルダーニにだまされた コンチェルト・ディ・ブラヴーラ 前編
ヤルダーニのボッテシーニ全集というものがあり
現在、第5集まで出ている。
私はこのシリーズはひとつも持っていなかったのだが
3ヶ月前ぐらいにひとつのなぞを解くためにこのシリーズの第5集を購入した。
その謎とはボッテシーニを考えるシリーズで散々述べたがもう一度後述する。

HMVで購入可能
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1512032

HMVのレビューを転載させてもらう。
メンデルスゾーンのコントラバス曲を作曲?
ボッテジーニ:コントラバス作品集Vol.5

(中略)
 この第5集には3つの協奏曲がありますが、しかし目玉はメンデルスゾーン風の演奏会用アレグロでしょう。直接パクっているわけではないのですが、有名なメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を連想させるのはたしか。
 ボッテジーニというと超絶技巧コントラバス,というイメージを覆す豊かさのある作品です。一方、ブラヴーラ協奏曲はその名の通りのヴィルトゥオーゾまっしぐら。どっちも良いです。
 ヤールダーニがいつもながらの優れた演奏に、ヤールダーニ自身による丁寧な解説もあって、勉強にもなります。
・ボッテジーニ:ブラヴーラ協奏曲
・ボッテジーニ:コントラバス協奏曲 ロ短調
・ボッテジーニ:メンデルスゾーン風の演奏会用アレグロ,コントラバスのための大協奏曲
ゲルゲイ・ヤールダーニ(Cb)
ヤーノシュ・アーチュ(指揮)
ブダペスト室内シンフォニー(ヴェイネル=サース・オーケストラ)


だいたいの通販でこのCDが紹介されるときは大体この紹介が乗っているので
メーカー側からの紹介だろうか?
けど、途中の「パクっている」という訳はいかがなものだろうか?
CDショップカデンツァではもっとよい訳がされていた。
正直、HMVの社員の品性を疑ってしまう。

さて、私はヤルダーニにだまされた。
このCDの裏には間違いなく「コンチェルトディブラヴーラ」のところに
「first recoeding」とある。
しかし、実はこれ以前に出ているCDにこの曲はすでに収められているのである!

そのCDは以下ののCD
(以前紹介した 内容については「ボッテシーニを考えるぁ廚鮖仮函
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=65919

ここに「協奏曲1番 コンチェルトディブラヴーラ」として収録されている!
私は以前からこの
「協奏曲1番 コンチェルトディブラヴーラ」が「このCDのコンチェルトディブラヴーラ」と同じ曲なのだろうかと疑問を持っていた。
しかし、ヤルダー二盤に堂々と「first recoeding」とあるから
「first」と名乗るのだから以前に録音されているはずがない、よって
違う曲なのだろうと思っていたが、それでも疑問は残るので
その疑問を解きたいと考えこのたび購入したのだ。
そしたら
同じ曲じゃないか!なにが「first recoeding」だ
よってこの表記は嘘である。詐欺である!

まぁ、そこまでいったらいいすぎか・・・
ただひとつヤルダーニさんを弁明してあげると
ヤルダーニさんのCDではオーケストラ伴奏で、
別な方はピアノ伴奏であるのでかならずしも「first recoeding」ではないとは
言い切れないかもしれない。
ただ最近思うのは東京某オケの「ブOッOナー O番 OO稿 世界初演」とか
やたら「first」が重んじられている風潮を感じる。
もちろん、世界初演は大切だし重大行事である、が
それを利用してる商業主義も見えやしないだろうか?
強引にfirstを作ればそれでいいのだろうか。
チャイコOスO−「交響曲 ジOOニ」とかもそうである。
それと同じものをこのヤルダーニにも感じたのというのは
飛躍しすぎであるが
ともかく私はこのヤルダーニの「first recoeding」は認めない。

このCDについてもいろいろと述べたいのでまた次回。
| コントラバスのCD | 21:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカー「アルぺジョーネソナタ」 ジャケットを考える


今回取り上げるのはキングレコードから出ているゲーリーカーシリーズ(?)の
ひとつである「アルぺジョーネソナタ」というCD。
このシリーズは正直、演奏が雑なものがあり
やっつけ録音なのかなとも思わなくもないが、それでもカーの音はよい。
国内盤なので簡単に手に入る。

アマゾンで購入可能
http://www.amazon.co.jp/%30a2%30eb%30da%30b8%30e7%30fc%30cd%30fb%30bd%30ca%30bf/dp/B00005F6GT/ref=sr_11_1/503-1981624-7525519?ie=UTF8

さて、私はこのCDをたまたま都に行っている時に
ディスコうに音で偶然発見し、800円で購入した。
ラッキーだった。
(ちなみにその時、以前紹介したCD スカルコッタスの協奏曲も発見し購入。
 このCDはあたりCDだったので収穫が多かった。)
私は普段、音楽をパソコンで聴くのだがパソコンにこのCDをいれてみて
びっくりした。
なんと出てきたデータが
別なカーのCDである「オンブラ・マイ・フ」のものなのである。
もちろん再生したらアルペジョーネだったのだが
なぜこんなデータ表示が出るのであろう?謎である。
(ちなみに「オンブラ・マイ・フ」はもっていないのだが
 このCDをパソコンに入れるとどんなデータ表記が出てくるのだろうか?)

では、CDの内容の話はさしおいて
ジャケットについて語りたい。
このジャケットなかなかかっこよくて好きである。
ただ、カーの持っている2台のコントラバスともとても
年季がはいっている銘器のようなのであんな持ち方して
誤って転倒させはしないかと心配になる。
左の楽器はおそらく当時の愛器アマティだろう。
(ところで、今アマティは使われていないがどんな状況なのだろう。
 もう楽器として寿命なのだろうか?それとも今後、誰かが愛器にするのだろうか?)
ここで長年疑問に思っていたのは左がアマティなら右の楽器は何なのだろう?
最近になってこれはテストーレではないかと思うようになった。
テストーレとは、ボッテシーニの愛器である。
最近知ったのだが、このボッテシーニのテストーレは
ゲーリーカーが所有しているらしいのだ。
それを知ってみてみるとたしかに右の楽器はテストーレに似ているような気がする。

テストーレ

似ているような気がしませんか?

もし、カーの持っている右の楽器がテストーレだとしたら
このジャケットはアマティとテストーレが一緒に写っている
とんでもなく豪華なジャケットだといえる。
(考えてみると、ゲーリーカーとは贅沢なものである。
 クーセヴィツキーの愛器アマティとボッテシーニの愛器テストーレを持っていながら
 どちらも現在、使っていないのだ。)

もう少し、話を飛躍させてみる。
なぜ、二本の楽器がジャケットになっているのか?
実は譜面を見たこともないし、いろいろな版があるのだろうが
実はコントラバスのアルペジョーネソナタの譜面は
上からA、E、H、Eという変則チューニングが指定されている。
上から3本はソロチューニングだが一番下はオーケストラチューニングなのだ。
カーの演奏でも2楽章の最後のほうで最低音Eと思われる轟音をひびかせてることから
おそらくこのチューニングを採用してると思われる。
そうすると録音の際に、アルペジョーネ以外の曲を弾くときには
アルペジョーネのチューニングでは不自由になってしまうため
チューニングの異なる二つの銘記をスタジオに持って行ったのではないか?
だかあのようなジャケットになったのではないか?
もしこの仮説があたっていれば、このCDは
テストーレ(と思われる楽器)での演奏が録音されているはずである。
私の耳は悪いので音色の違いは聞き取れないが
実際はどうなのだろうか。
カーのテストーレでの録音・・・うーん興味深い。

まぁ、深く考えすぎなだけかもしれないが。
日本中でこんな馬鹿なこと考えたのは俺だけだっぺな・・・・

(ゲーリーカーのジャケットの写真はhttp://www4.kcn.ne.jp/~amacon/bass4-10.htmから
 お借りしました。不適切でしたら失礼いたしました。)
 
| コントラバスのCD | 23:04 | comments(7) | trackbacks(2) | pookmark | このページのトップへ