専門家が見たら(見てるらしい!?)激怒必至!の
いやらしいアマチュアのコントラバスのCD批評が中心。
まぁ、だらだら続けていきます。
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バディラのCDァゞ奏曲第1番について
さて,バディラの4枚組CDの三枚目には
ボッテシーニの協奏曲第1番が収められている。
この協奏曲第1番,第2番に比べるとはるかに録音が少ない。
このブログでもいまだにこの曲に関して触れていない。
この協奏曲1番について今回は語りたい。

いきなり脱線するが○番は知ってるが
O番はよく知らない,またはつまらないなどある。
例えば
ラフマニノフ ピアノ協奏曲
2,3番は有名 1,4番はおもしろくない
チャイコフスキー ピアノ協奏曲
1番は有名 2番は好きになりそうだが3番は「?」である。
レオノーレ序曲第3番
1番と2番ってあるの?
ダフニスとクロエ
第2組曲は吹奏楽出身の私には超有名,第1組曲は「?」
ついでにさらに脱線だが,アルメニアンダンス
パート1とパート2で併せて4楽章構成の曲だったらしいが
出版の都合で分けられたらしい。かわいそうな曲。
パート2「しか」演奏したことないという私はレアだろう。

さて,こんなの書き始めればきりがないのでやめるが
ボッテシーニの協奏曲第1番も「?」という曲なんではないだろうか。
(まぁ,一般の人にとってはボッテシーニも「?」だろうけど。)

また脱線するがショパンのピアノ協奏曲第1番って嫌いである。
どこがいいのかさっぱり分からない。
ピアノがオーケストラとかかわらず
べらべらと休みなくしゃべり続けるいかにも,ピアノのエゴな曲だと思う。
ただ,この曲,1楽章の序奏部だけやたらかっこいい。
いかにもショパンが「大曲をかこう!」を意識したんだろうなぁとおもう。
ボッテシーニの第1協奏曲も,
第1楽章の序奏部や第3楽章のはじめのトランペットなどは
いかにも大曲をかこうと意識した感がある。
CDによっては「大協奏曲」と曲名がかいてある。
しかもバディラの録音はティンパニーやらトロンボーンまででてくる。
コントラバス協奏曲にしては大編成だ!
ただ,やたら威勢がいい序奏なのだがちっとも魅力を感じないのが
ショパンとの違いである。
さっぱりこの序奏部がよくない。つぎはぎだらけの印象すらある。
ティンパニーが威勢良くドコドコやるがなんだがひいてしまう。
しかもこのバディラ番盤のオーケストラがとんでもなく下手である。
音は汚いし,なによりアンサンブルの「あ」の字もない。
そして,この曲の印象の悪さは
さんざん待たせたあげくソリストが静かに入ってくる点である。
さっきから比較に出してるがショパンのピアノ協奏曲も
またせたあげくガツーンとはいるからいいのではないか。
(もっともショパンのピアノ協奏曲第1番の魅力は
 ここで終わると言ってもいいが。)
ドヴォルザークのチェロ協奏曲,ブラームスのヴァイオリン協奏曲なんかも
そうである。
(そういえばカプッツィのコントラバス協奏曲も待ちが長い。
 あれの入りがうまい人ってすごいと思う。)
とにかくその後も1楽章はだめである。何回聴いても
カデンツァの前で飽きる。1楽章が長すぎるんだな。

長くなってきたので続きは次回。
| コントラバスのCD | 17:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
河原泰則著! 小さな星の王子さま
今日新聞を読んでいたらびっくりする記事があったので
予定を変更します。

今日,何気なく新聞を読んでいて驚いた。
あのコントラバス奏者,河原泰則氏がなんと本を出していたのである。
有名な「星の王子様」を翻訳しているらしいのだ。
なんでも10年前に腱鞘炎になり
演奏活動を休止していた頃に翻訳をはじめたらしい。
河原泰則氏がどういった文章を書くのかは非常に気になるところである。
河原泰則氏って結構,いい意味でキザだと思う。
まぁ,あれだけ上手い人だから全く嫌みにならないところがすごいところ。
リサイタルとかでしゃべっていたことを考えると
うん,確かに本の翻訳ぐらいならやりそうな気がする。

ところでこの本,CDがついてくるらしい。
フランス語による朗読とともに
河原氏のコントラバスの演奏が聴けるCDがついてくる。
新聞によるとヴィバルディやクライスラーの演奏を
聴かせてくれるらしいが,
これがいままでのCDに入っていた物と同じ音源かは謎。
違う音源なら是非,聴いてみたい物である。
詳細を知っている方がいたら教えて欲しいです。
けれど,例え同じ音源だとしても,
コントラバス奏者がどういった文章を書くのか気になるところではある。
買うかどうか正直迷ってます。

検索したところamazonで購入可能。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4393455029/249-9312300-2265138?v=glance&n=465392&s=gateway
| コントラバスの話 | 16:29 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
バディラのCDぁ^象に残った曲とマイナーな曲について
さて,連載中のバディラ ボッテシーニ4枚組集の続き。

このバディラのCD,個人的には結構いい演奏していると思う。
ただ,前述した通り全体的にテンポが速い傾向にある。
また,バディラが曲の一部を難しくしている傾向も見られる。
エレジー第1番やエレジー第2番,
メロディー(エレジー第3番)はイマイチ。
とくにエレジー1番の最後の最後での編曲は笑える。
(実音,DとEでのトリルの後,
 Aに跳躍しないで,Eの音まで跳躍する。)
ただ,テンポは速いが,3拍子間がしっかりと出ていて
それなりに意図はあるのかも知れないがやはりこの名曲は
しっとりと楽しみたい。
「夢」に関してはややテンポは速いがしっとり歌たいこんでていいと思う。
この曲,有名なわりに
結構好きになれないのだがこれぐらいサクサク行った方が
いいのかも知れない。この奏者,音色がいいと思う。
一方でカプリッチョ・ディ・ブラヴーラや
グランドアレグロ(アラメンデルスゾーン)は
上手い。本当に上手い。テクニックは素晴らしい物がある。
グランドアレグロはピアノ伴奏版では個人的には
1位をつけたい。最後の方の超絶テンポは
どうやって弾いているのだ!
こういう曲弾かせたら上手いんだからタランテラも収録すりゃいいのに。

さて,いわゆるボッテシーニ定番な曲は以上のような感じで,
バディラのCD△料感幣匆陲靴拭がついたCDについて語りたい。
個人的にマイナーだと思っているだけでメジャーなのかも知れないが
自分はこのCDでしかその曲の録音を持っていないのでマイナーとした。

「憂鬱なアダージョとメランコリック」
ピアノ伴奏が「モーゼ幻想曲」にちょっと似ている気がする。
エレジーや夢などと同じタイプの曲。
悪くない曲なので色々な奏者で聴いてみたいと思う。

「ベニスのカーニバルの序奏と変奏」
カーニバルと言うからもっとどんちゃん騒ぎを
想像したのだがぜんぜん違う。
まぁ,題名はオペラの題名だから仕方がない。
「夢遊病の女」も聴く前はもっとグロテスクなのを
想像していたし。(笑)
んーフラジオを多用した超絶技巧だというのはよく分かるがねぇ,
頑張って弾いているのもよく分かるが
ハッキリ言ってがんばってるわりにはつまらない。
コントラバスのおちいりがちな
マスターベーション的な曲。

「ノルマ幻想曲」
序奏のピアノが音割れているのだがすごく美しい。
長い序奏の後にコントラバスがしっとりとして入ってくる。
ただ,途中から雰囲気が変わるところのフレーズがなんだか
「春が来た」とか「牧場の朝」に似ているんですが・・・
(はーるがきーたー♪ ただいちめんにー♪)
その後の部分も小学生の時に運動会で歌った
「運動会の歌」というのにとても似ていて
序奏部分が良かっただけにすごく力が抜けた。
いい曲なのかも知れないが・・・
もうマヌケなイメージが定着したのでだめだ・・・

「異国の女」幻想曲
これは最も駄曲だと思う。ぜんぜん良くないし,
曲のフレーズに魅力がない。オペラを知らない私には
純粋に素晴らしい曲だと思わせるパワーが必要なのだが
それがない。

「清教徒」幻想曲
実はこの「清教徒」はチェロとのデュオコンチェルタンテとして
有名な曲である。
だが,ここに収録されているのはコントラバス独奏とピアノ版。
デュオ版もあるがこれはコントラバス独奏版である
みたいなことがかいてあった。珍しい録音である。
「パッショーネアモローゼ」にたいして
「コンチェルトディブラブーラ」の関係に似ている。
(これに関しては「ボッテシーニを考える」シリーズで
 さんざんかいたのでここでは省略する。)

「テンダのベアトリーチェ」幻想曲
これはいい!「夢遊病」と同じで
聞き込めば好きになりそうな曲。
ステファノシャシャの演奏もいいがバディラもいいと思う。
好みだなあとは。
バディラは序奏の迫力がすごい。
シャシャのほうがいい意味でいやらしい感じの歌い方である。

やはり録音が少ない曲というのは曲がイマイチだからなのだと思うが
「テンダのベアトリーチェ」に関してはいいと思う。
次回は協奏曲1番について。
| コントラバスのCD | 13:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
バディラのCD 「○○の幻想曲(変奏曲)」について考える。
バディラのCDについて連載中です。

以前も述べたがボッテシーニはコントラバス奏者であると同時に
ヴェルディのアイーダを初演した指揮者でもあった。
彼がオペラを指揮するとその休憩中に観客を楽しませるため,
オペラのフレーズを技巧的にした曲をコントラバスで弾いた。
そのうち,この休憩中のボッテシーニの演奏を
楽しみに来る者まで現れた。とか言う話をどっかで聴いたことがある。
こうして生まれたのが
数々の「OOの主題による幻想曲」である。
パガニーニの曲にもこの手の「OOの主題による幻想曲」が
多いことから,この手の企画がおそらくはやっていたのだろう。

ちょっと脱線だが,
最近,ヴェルディについて興味深い文章を読んだ。
ヴェルディとワーグナーの違いは
ワーグナーは器楽を中心に歌を利用し,
ヴェルディにとって歌を盛り上げるためだけに器楽を利用した,
なぜなら,イタリア人は何よりも「歌」を大切にする。といった
文章である。
(ちなみにオイレンブルグ日本語版ヴェルディ序曲「運命の力」に
 そういった内容がかいてあった。
 読解力不足故,そんな意味のことがかいてなかったらごめんなさい。)
このイタリア人は歌を大事にすると言うのは
ボッテシーニの「OOの主題による幻想曲」に
関わりがないとは言えない気がする。

しかし,この手の企画に似たもので
「カルメン幻想曲」というのがどの楽器にもよくある。
カルメンはだれでも知っているフレーズが満載なため,
あっこれはハバネラだ!ジプシーだ!と分かるのだが,
ボッテシーニが引用した
「夢遊病の女」だとか「清教徒」だとかの曲を
さっぱり聴いたことがないのでその幻想曲を聴いてもちっとも分からない。
だから,正直,この手の「OOの幻想曲」って嫌いだった。
ただ,ゲーリーカーの「夢遊病の女の幻想曲」や
ステファノシャシャの「テンダのベアトリーチェ」には正直,
上手いと思った。なぜなら,そこに歌があるのだ!
逆に河原泰則氏の「ルチア幻想曲」は何がいいんだかさっぱり分からない。
そこにイタリア人にとって大切な「歌」を感じないからだろうか?
(大言壮語ですなぁ。プロの方が見たら笑っちゃう文章ですが。)
(ちなみに上記のステファノシャシャ氏の演奏は何故か
 全曲聴けるページがある。違法ではないと思うが・・・
 http://www.mmca.mersinet.co.uk/)

さて,かんじんなバディラの演奏はというと,
音色は優しいのだが,ちと,テンポが速すぎる感じがする。
日本人好みの歌い方ではない気がする。
迫力もあるし,上手いのだが,歌とは違う気がする。
まぁ,ゲーリーカーのべったりした歌い方が本当に
イタリア人の歌心かと言われれば正直分からないのだが・・・

さっきあんだけ大言壮語したのだが,
わかった!つまり結論はボッテシーニのこの手の「OOの幻想曲」を
楽しむためにはやはりイタリアンオペラに詳しくなる必要があるのだ!
イタリア人の心を知った上でないと楽しめない曲達なのだ。
うーん,敷居が高い。
やはり,このての曲はしばらく楽しめそうにないなぁ。
まぁ,4枚もCDがあれば何十年もかけて
楽しむ物なのかも知れないなぁ。
大言壮語ばかりして,まったくまとまらない結論でした。
| コントラバスのCD | 18:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
バディラのCD◆ゞ丹曚裡緩臍肇椒奪謄掘璽暴
バディラが出した別売りだったボッテシーニのCD4枚を
セットにして2枚分のお得な価格にしたのがこのCD。
タワーレコードで購入可能。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=680491&GOODS_SORT_CD=102

ボッテシーニというおそらくコントラバス奏者しか知らない
2流作曲家の4枚組CDという恐るべきCD。
このCDを買ったときはまだ,
コントラバスのCDをあまり持っていなかったのだが,
ボッテシーニのCDばかりやたらあってどれを買っていいか分からないので
「えーい,めんどくだい。このCDを買えば
 ボッテシーニをコンプリートできるだろう。」と思ったのだが
この考えは甘かった。
4枚を持ってしてもボッテシーニにはまだまだ他に作品があるのだ。
しかも,この4枚組を買えばボッテシーニのCDにたいする
購入意欲がなくなると思っていたのだが,これも甘かった。
いまもどんどんボッテシーニのCDは増えている。
人間,「足るを知る」というのは難しい物である。

さて,4枚もあると聞くのも一苦労である上,
この曲はなんだ!というマイナーな曲もある。
以下,収録曲を全部記したい。(買うとき参考になれば幸いである。)
ちなみに曲名の横に☆がついているのは
個人的にマイナーだと思う曲。
ディスク1
「夢遊病の女」の幻想曲
「我が心は虚ろになって」の主題と変奏

イントロダクションとガヴォット
カプリッチョディブラヴーラ
憂鬱なアダージョとアパッショナート(☆)
ルチア幻想曲
エレジー第1番
「ベニスのカーニバル」の序奏と変奏(☆)
アラメンデルスゾーン
ディスク2
「ノルマ」幻想曲(☆)
「異国の女」幻想曲(☆)
メロディア第1番(エレジー第3番)
イントロダクションとボレロ
アレグレットカプリッチョ
「清教徒」の幻想曲(☆)
エレジー第2番
「テンダのベアトリーチェ」の幻想曲(☆)
ディスク3
協奏曲第1番
協奏曲第2番
グランデュオコンチェルタンテ
チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲
ディスク4
グランドデュエット1〜3番

こんだけ曲があって有名な「タランテラ」がぬけてるのが
意外である。
はぁ,これだけの曲を
ブログで紹介するとめんどくさいので
次回から計画的にかくぞ。
ということで次回からこういう予定でバディラについて
以下の予定で連載いたします。

バディラのCD 「○○の幻想曲(変奏曲)」について考える。
バディラのCDぁ 岼象に残った曲とマイナーな曲について」
バディラのCDァ 峩奏曲第1番について」
バディラのCDΑ 屮船礇ぅ灰侫好ーをコントラバスで弾く」
バディラのCDА 屮哀薀鵐疋妊絅┘奪箸砲弔い胴佑┐襦

7月中に終わるかな?おわんねぇなぁ。
がんばって更新しますのでこうご期待。
(定期的に見てる人がどれくらいいるか知らないが)
| コントラバスのCD | 19:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
バディラのCD .凜.鵐魯襦.灰鵐肇薀丱攻奏曲(変ホ長調版)
やばい,最近更新が滞っている!
これからは更新頑張るぞ!

さて,コントラバスで廉価で人気があるのが
ルーマニア産の楽器のようである。
今回から取り上げる奏者のバディラはルーマニアの出身である。
(確かルーマニア。違ったらごめんなさい。)
今回はヴァンハルの協奏曲をバディラが弾いているCD。
(他にヴァンハルのヴィオラ協奏曲が2曲収録されている。)
HMVで購入可能。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=765448

しかし,このジャケットみたいな
全く関係ない風景のジャケットってどうやって選ぶのだろう?
さて,このヴァンハル,なんと言っても調性が目玉である。
ヴァンハルの協奏曲には
技巧的なニ長調と優雅なホ長調があることは既にどっかで述べた。
その際,指摘されたのが「変ホ長調」の
ヴァンハルもあるということだったが実はこのCDの
ヴァンハルはなんとその変ホ長調のものなのだ。
変ホ長調の録音は他にもあるのかも知れないが
今のところ私はこれしか知らない。

ただ,半音ぐらいの違いだとよく違いが分からないだろうし,
弦に私はハ短調のボッテシーニ第二番を聴いても
最初にきずかなかったぐらいであるが
コレクター(?)としては持っていることに意味があるのである。
変ホ長調のヴァンハルと言うことはおそらく
オーケストラチューニングを半音上げてチューニングしてるのだと
思われるが,そう思っているせいか
音色が違う気がする。
(ただ,目をつぶって変ホ長調のヴァンハルはどれだ?とテストされたら
 分かる自信は全くない。)
テンポ,音程共に無理なく(変に1オクターブ上げていない。)
かなり好印象。最近,ゆったりとしたヴァンハルが好きである。
最近よく遊びでこの曲のホ長調版の1楽章をさらっているため
ゆっくりな方が正直,参考になる。
トゥルンプ版はもちろんすごいのだが,
楽譜そのものが違うし,上手すぎて逆に参考にならない。
このヴァンハル,超おすすめではないが
心が落ち着く一枚。変ホ長調版を探しているかたは是非。

次回からこの奏者(バディラ)の
驚異の4枚組ボッテシーニ集の話題を振りたいと思う。
| コントラバスのCD | 18:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ゲーリーカー グランデュオコンチェルタンテ
ゲーリーカーのCDは山のようにある。
日本の歌からコントラバスのための協奏的作品は幅広い。
ゲーリーカーの協奏的な曲の録音は
数多くあるが,現代曲の協奏曲が多く,
あれほどCDがあるにもかかわらず,
ヴァンハルやボッテシーニなどポピュラー(?)な
協奏的作品の録音が全くないのが不思議である。
だが,じつはカーは目立たずボッテシーニの超ポピュラー曲
「グランデュオコンチェルタンテ」を録音している。
今回はそのCDを紹介する。

カーの公式サイトおよびLemur Musicで購入可能。
http://shop1.mailordercentral.com/lemurmusic/prodinfo.asp?number=R638

さて,このCDはアマデウスチェンバーオーケストラという
室内楽団のCDにカーがソリストとして迎えられている。
余談だがステファノシャシャ氏の協奏曲のCDの
バックがオーケストラ・サリエリで
こちらがアマデウスなのはおもしろい。
あくまでアマデウスチェンバーオーケストラのCDなので
カーが弾いているのは2曲のみ。
グランデュオコンチェルタンテと
ラフマニノフのヴォカリーズである。
このCDの特徴的なところは2曲ともライブであることである。
ゲーリーカーのCDの中には
音程とかが結構悪く,正直やっつけ仕事なのかなぁと思う
CDもあるのだがクーセヴィツキーの協奏曲のCDや
バッハの無伴奏チェロ曲集,また,リサイタルで聴いた感じでは
本気を出すと言うまでもないことだが
メチャクチャ上手いのだなぁと改めて思う。
ここに収められているカーの音楽は
ライブなので間違いなく本気であるのでよい。

まず,ヴォカリーズはカーはたくさんの録音をしているのだが
これは弦楽伴奏版であるのが珍しい。
伴奏が弦楽なのでなんじゃこりゃー!という歌い方は
見られないが,その音色やテクニックは他の盤に見られない
すばらしさがある。やっぱりカーは上手い。
グランデュオは曲の性質上カーの歌心を生かしにくいのか
カーにしては控えめな演奏であるが,
ところどころでやっぱりカーなんだと思える
すばらしい歌心や音色がある。
ライブのせいかカーよりもヴァイオリンの音程が若干気になるが,
熱演であることは間違いない。
最後のクライマックスの迫力はやはりライブならではの物がある。
拍手の嵐もすごい。
ただ,文屋充徳盤もライブのグランデュオの
疲れるほどの熱演さはないがこうなると好みの問題になってくるのだろう。
個人的には甲乙つけがたい。

曲の内容とは関係ないが
ブックレットにカートヴァイオリニストと指揮者が
観客の声援に応えて手をつないでる写真は一見の価値はある。
ゲーリーカーファンなら必聴の一枚。
| コントラバスのCD | 20:53 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark | このページのトップへ
ロロフセン 2枚組CD 後編
2枚組CDの二枚目には
ショパンとラフマニノフのチェロソナタが収められている。

ショパンにチェロのための曲があったというのには
驚きであるが
正直,ショパンは好きじゃない。
ピアノ協奏曲第1番なんか何回聴いても
おもしろいと思えない。
よってこのソナタもなんか古くさくてイマイチ。

しかし,ラフマニノフのチェロソナタ。
これはいい!
こないだも言ったが
ボッテシーニは悲しいがやはり二流作曲家であると思う。
ラフマニノフは1流かどうかはちょっと分からないが
少なくとも私は好きである。旋律がいい!
これを聴いて思ったことはやはりチェロとコントラバスでは
圧倒的にコントラバスの方が響きが豊であるということだ。
だからってチェロよりコントラバスの方の音色が
必ずしも良いとは言わないが
こういうラフマニノフのゆったりしたフレーズには
かなりコントラバスはあっているような気がする。
この曲はチェロでも聴いたことがある。
(ナクソスのラフマニノフ チェロ作品集とかいうCD)
ナクソスなので必ずしもこの曲の決定版を聴いたわけではないのだが
そのCDよりはこのCDがいい。
(まぁ,この曲は移調してあるが。)
チェロソナタというとゲーリーカーがグリーグを編曲したCDが
思い出されるがその編曲とは違い
無理を感じさせない。(ゲーリーカーのそのCD,好きだけど。)
チェロソナタってどうしても
チェロが低音域になるとピアノに負けてしまうイメージがあるが
コントラバスだとそういう心配はいらないだろう。
(コントラバスの音量もたかが知れてるが。)
ボッテシーニの曲ってピアノとの絡みが弱い気がするが,
さすがはラフマニノフ。ピアノのパートがいい。
フランクのソナタもそうだが
ピアノがいいと曲全体がしまると思う。
1楽章から熱演である。
ただ,熱演過ぎてちょっと疲れる。
2楽章も熱演。かなり疲れる。
3楽章冒頭のピアノはもうちょっと歌ってもいいかも知れない。
2楽章までの熱演が残りすぎてて
綺麗なのにややもったいない。
3楽章はもうちょっと繊細な方がいいかも。
ただ,ラフマニノフの自作自演の協奏曲も
バカスカ弾いてるからラフマニノフの意図してるのと
日本人の好みは違うのかも知れない。
4楽章は輝かしいが優しいフィナーレ。
(なんかこの曲を聴いた感覚が
 フランクのソナタを聴いたときに似ている。)

つかれるが充実感はかなりあるCD。
全部で35分以上あるので
聴くには覚悟がいるが聴き終わったあと充実感はある。
ただ,欠点は熱演過ぎて
コントラバスの音量や音色がやや単調か。
様々な音色に関してはチェロの方がいいのかも知れない。
ただ,こういう歌いまくる演奏は好きだ。
コントラバスの曲って聴き終わったあと
充実感を感じる曲が少ない気がする。
(グリエールのタランテラぐらいか)
そのてんこれは充実感を感じるからいい。
奏者もともかく,やはり曲がいいのだろう。

前回,このCDのブックレットは薄かったと書いたが
今日,ブックレットを見たらそんなことなかった。
ごめんなさい。なんかのCDと勘違いしてました。
このブックレットによるとこのCDに収録されている
2台のコントラバスのグランデュオは「オリジナル」と書いてある。

これだけ充実した内容で
このCDが1000円というのは信じられない。
ナクソスのボッテシーニ集なんか買うなら
こちらを買った方が300倍は得だろう。オススメです。
| コントラバスのCD | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
ロロフセン 2枚組CD 前編
2枚で1000円以下!?
HMVではじめてこのCDが紹介されたときは正直驚いた。
どうやらこのCDのレーベルは安価で売っているらしい。
HMVで購入可能
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1076599

さて,安いので予約して早速買ってみたら,
確かに安価だけあってブックレットはないに等しかった。
ただ,あったとしてもどうせ輸入盤だから読めないし,
大事なのは中身であるのでそんなことはどうでもいい。
このロロフセンという奏者は
以前,紹介したが「ロシア・フランスの作品集」とかいうCDで
なかなか好印象な演奏をしていた。
地味ながら,その中に収められている
グリエールのタランテラや
クーセヴィツキーのコントラバス協奏曲(ピアノ版)は
いまでも好きである。
ただ,前回紹介したEdwin Bakerのように
一枚いいCDがあっても必ずほかのCDがいいとは限らない
という例もある。
しかし,このCDはそんなことはなく,とてもいいCDである。

まず,ボッテシーニの「クラリネットとのグランデュオ」。
この曲のCDは何枚か持っているがなかなかの好演。
ただ,これは完全に好みになるが
クラリネットの音が軽いのがイマイチ。
ロマンティックな曲の持っていきかたや
哀愁を帯びた第一部のクラリネットは以前紹介した
Rieber盤をオススメする。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1991499
次に協奏曲第2番。
この曲はあまりに録音が多くて甲乙つけがたいと思う。
クーセヴィツキーのように物によって曲想が全く違うというわけでも
ないので相当聞き込まないと評価は難しいし,
専門的なことはよく分からないのでこれに関しては
コメントを差し控える。ただ,聴いてて,
下手だとも思われないので悪い演奏ではない。
harrer盤やメイヤー盤のように
イマイチと思う演奏ではない。
次は「清教徒」の主題による二重協奏曲。
この曲はボッテシーニのチェロとのデュオでは定番なのだが
どうも曲が好きになれない。
チェロとのパッショーネアモローゼも好きになれないし,
ボッテシーニのかくチェロとのデュオはどうもだめだ。
ロッシーニの二重奏曲なんかは好きなんだが。
けど,これをかきながら聴いていたら案外悪くないかもとも思った。
これからもう一度聞き込んでみようと思う。
最後はグランデュオコンチェルタンテ。
グランデュオの録音は無数にあるが
驚くなかれ,このグランデュオは
コントラバス2台ヴァージョンなのである。
グランデュオはもともと2台のコントラバスのための曲だったが
パガニーニの弟子がヴァイオリンとコントラバスのために
編曲したおかげで今や,ボッテシーニの代表作となったという
話を聴いたことがある。
この録音に収められてるのがそのオリジナルかどうかは
分からないが
(ブックレットにはオリジナルって書いてあったかな?
こんどちゃんとしらべます。)
さて,聴いてみると違和感たっぷり。
いつもヴァイオリンの物ばかり聴いてるせいかなんだかへんてこ。
ところどころ,旋律が「今」のグランデュオと違うのが興味深い。
貴重な録音ではあるけれども
2台のコントラバス版は正直,
ヴァイオリンとの物よりおもしろくない。なるほど
パガニーニの弟子の功績は大きい。

さて,このようにボッテシーニの
協奏的作品ばかり収めているこのCD。
これだけでも1000円以上の価値はあると思うが,
なんともう一枚CDがついている。
これに関してはまたの機会に。
| コントラバスのCD | 21:03 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
Edwin Barker コントラバス協奏曲集 後編 
前回紹介した「失敗」以外に収められている作品は
アントニオ コンチェルティーノ
ヴァンハル 協奏曲(ニ長調)
シューラー 協奏曲 である。


アントニオの曲は現代曲である。
コンチェルティーノって「小協奏曲」って訳すんだっけか?
15分ぐらいの短い曲。だから,コンチェルティーノなのだろうか。
まぁ,そんなこと言ってしまうとクーセヴィツキーの協奏曲も
15分ぐらいなのでコンチェルティーノになりそうである。
内容は1楽章の疾走感があるところはおもしろいと思うが
全体的にはつまらない。
現代曲に慣れてないからつまらないのだろうか?いや,
そんなことはないない。
スカルコッタスを聴いたときはもっとなんじゃこりゃあという物があった。
もう一回聴かせるだけの原動力がない。
次のヴァンハル。
これはアルペジョーネやヒンデミットがよかった
Edwin Barker だったので相当期待があったが
今ひとつ。どうも音色が細い。
トゥルンプの圧倒的なカデンツァを聴いてしまったあとでは
ちっとも良いと思えない。
それだけトゥルンプが名演なのだろう。
どうでもいい話だが,ヴァンハルの協奏曲に
チェンバロパートが入っているとうさんくささを感じる。
無理矢理,昔風にしているという感じか。
譜面をハ長調にしたあのヴァンハルの超絶技巧からは
そういった優雅さは必要ないと思う。
(だからといってウィーンチューニングにしろとは言わないが)

そして,最後にシューラー。
以前,コントラバス四重奏曲をとりあげた
作曲家である。
この曲と「失敗」はライブ録音。
この曲のアンコールが「失敗」だったのだろうか。
これもいかにも現代曲という始まり方。
ハッキリ言ってこれも心に残らない。
7楽章構成なのだがひとつひとつが短いので
全部で15分ぐらいの曲。
なんというか,もっと印象に残る曲はない物か。
スカルコッタスの破壊的な曲や
ラウダヴァーラの吐き気がするぐらい
気持ち悪くなるようなインパクトがない。
(後者は嫌いだがインパクトには強く残っている。)

しかし,このCDへんな構成である。
現代曲→ヴァンハル→現代曲・・・・
このCDハッキリ言って買いとは言えない。
| コントラバスのCD | 20:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ