あれま,気が付けば4月も終わりだ。
今日は図書館で岩城宏之著の「音の影」という本を読んだ。
では,岩城宏之氏つながりで今回はこのCD。
amazonで購入
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000056UYU/qid=1146389575/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/249-7472957-3719529
近代のコントラバス曲を集めた曲。
フランセのコントラバス協奏曲を岩城氏が指揮している。
他にはヅビンデン バッハ讃
シューラー? コントラバス四重奏曲
(4本のコントラバスによるアンサンブル)
ヒンデミット コントラバスソナタ が,収録されている。
奏者はギュンタークラウスでbayerレーベルからは
彼のCDが4枚ほど出ているのを確認している。
(うち1枚は以前紹介したディッタースドルフのCD)
このフランセの協奏曲はとても明るくて愉快な曲である。
ラヴェルのような感じか?聴いていてちっとも難解ではない。
おどけたような1楽章,
2楽章もおどけており途中の3拍子になったところでは伴奏が
動物の鳴き声のように聞こえる。なんともマヌケな愛すべき曲だと思うと
3楽章冒頭では「ハッ」と我に返る物がある。
いきなり陽気な感じから美しい曲になるのだ。
いいじゃないか,フランセ。
ややコントラバスは高音域すぎて苦しい感じもするが
非常に効果的な曲の構成だと思う。
その後,独特のリズムで徐々にクレッシェンドしていき
比較的長めのカデンツァに入る。
カデンツァでは1楽章の回想などがはいり,
オーケストラが加わり曲は終わる。
この曲,オーケストレーションがおもしろいと思う。
木管楽器の使い方が上手いというか。色が多彩なのだ。
フランセのコントラバス協奏曲は聴いたことない人はオススメです。
この曲が終わると急に暗いヅビンデンが始まる。
この曲,無伴奏コントラバスの曲で結構おもしろい曲だと思う。
個人的には同じ無伴奏のフライバより好き。
ただ,フランセの後に聴くと楽しかった気分が急に沈む。
ヅビンデンは嫌いではないがCDの構成としては悪いかも。
ちょっと脱線するが,
コントラバスってパッとなんか弾けといわれたら何弾くんだろう。
チェロだったらバッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュード弾けば
喜ばれるだろうな。「白鳥」でもいいか。
ヴァイオリンはなんでもできそうだな。
ヴィオラは・・・ある意味コントラバスより難しいかも。
まだ,コントラバスは救われているかな,といっては失礼か。
例えば女の子なんかに「なんか弾いて」といわれたとき,
パッとヅビンデンとか弾けたら
白けられるだろうけどコントラバスの魅力は植え付けられそうな気がする。
(まぁ,ヅビンデンを聴いて喜ぶ女の子もちょっと嫌だが 笑)
その後の四重奏も暗いなぁ・・・
フランセが明るすぎるせいかもしれないが。
コントラバス四重奏ってけっこう嫌いかも知れない。
相当毛色は違うがオルケストラドコントラバスとかもパスしている。
コントラバスの重奏って2本までがぎりぎり華のような気がする。
この曲はそんなに,すさまじく分かりずらい曲ってわけでもいなさそうだが
暗いから進んでは聴かないだろうなぁ。
(フランセの後,だらだらと聞いてることが多い。)
この作曲家,コントラバス協奏曲も書いていて,コントラバス界に
貢献しているのだろうが私とは相性が良くない。
そして,ヒンデミットは何故かギュンタークラウスが弾いていない!!
nestleさんがひいている。
nestleさん,このヒンデミットは下手だよ,
こういっちゃ失礼だが,
アマチュアが演奏しているように聞こえるんだが・・・
(私はとても弾けないけど)
けど,ここまでひでぇ演奏も珍しい。
なんでギュンタークラウスが弾いていないのだ!
あの人ならぜったい上手いだろうに。よってパス。
なんか,竜頭蛇尾なCDだ。
amazonで約2700円で売っているが
2000円分ぐらいはフランセのために払っているような物である,
それでもこのCDはオススメ。
ヅビンデンも聴いたことない人は一度は聴いて欲しい。