ボッテシーニの協奏曲集。様々な演奏家が演奏している。
とにかく安い!
HMVでの購入可能
(サイト内でのCDのタイトルが違っているが同じCD)
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1512215
ジャケット,試聴,曲目はこちらから(ドイツのアマゾン)
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B0006U3OCK/qid=1142852823/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl/302-9119868-4874417
安ければいいというわけではないが,安いに越したことはない。
演奏の内容はどうであれこのCDとナクソスのボッテシーニのCDが
あれば,ボッテシーニの主要な作品は押さえられるのではないか。
今回はちょっとマニアックなことをテーマにしたいので
読み飛ばしていただいても構わない。
ボッテシーニの作品というのは一つの曲に複数の名前があったりする上,
作品番号などがハッキリしないため違うタイトルでも同じ曲と言うことが
結構ある。これはかなり混乱する。
誰か,ボッテシーニの作品目録みたいなのを作って欲しいと思う。
特に,このCDに収められている
「Grande concerto in quattro tempi」という曲は
最初の部分は「Bottesini: Works for Double Bass Vol 4」という
CDに収められている
「Fantasia for 2 Double Basss on Themes by Rossini」の
第1楽章である。試しに以下のサイトで聞いてみて欲しい。
(米 タワーレコード)
http://www.towerrecords.com/product.aspx?pfid=2797499
しかし,この楽章が終わると
前回紹介した,「パッショーネアモローゼ」の最初につながるのである。
そして,「パッショーネアモローゼ」として曲を終える。
何故,このようなことが起こっているのだろうか?
非常に疑問である。誰か分かる人がいたら書き込んで欲しいと思う。
このCDに収められている「パッショーネアモローゼ(の部分)」は
2台のコントラバスで演奏されている。
しかも奏者がシュトールとギュトラーという名奏者なので
このCD安いので一度聞いてみてもいいかも知れない。
けど,やはり2台のコントラバスのデュオという企画自体に
無理があると思う。前回紹介した
ヴァイオリンとコントラバスの「パッショーネアモローゼ」の方が
聴き応えがある。ただすさまじい楽器の響きが楽しめるし,
ふたりの音色の違いという物が比較できるのは興味深い。
他にHarrerという奏者の協奏曲第2番,グランデュオコンチェルタンテが
収録されているがおせじにも名演とはいえない。
ボッテシーニの曲集にもかかわらずゲーリーカーによる
「モーゼ幻想曲」も収録されているが
以前取り上げた,クーセヴィツキーの協奏曲が
はいってるCDにはいってるものと全く同じ録音である。
そして,もう一曲「Duo Concertant f・ Kontrabass, Violoncello und Orchester uber Themen aus Bellinis {I Puritani}」という
チェロとの協奏曲的デュオがある。(ギュトラーが演奏)
このタイトルも非常に紛らわしいことになっているのだが
それについてはまた別な機会に述べる。
全体としてこのCDはまぁ安いので買いだと思うが
正直,必聴盤というほどではない。
コントラバス奏者が計4人参加しているので
上手い下手がハッキリわかるCDではあるが。