Sequel
2013.03.31 Sunday
R・ストーティン ボッテシーニの作品集
月に1回CDを紹介!と宣言しつつ
今月はぎりぎりセーフ さぁ、1年間宣言を守れるか。
HMVで買えます。
このCD、なんだかよく流通しているようでよく見かける。
値段が高い SACDハイブリッドだから仕方ないのか?
収録曲は
グランデュオ,清教徒の主題によるデュオコンチェルトなどの
協奏的作品に加え(オーケストラ伴奏)
アラメンデルスゾーンやカプリッチョディブラブーラが
文屋氏のCDと同じく弦楽五重奏バックで収録されている。
(他にもピアノ伴奏で歌とからむ曲も収録)
先月。先々月とピリオド回帰について語っていったわけだが
このCDはその対極にある存在だといっていいだろう。
聞きなれたグランデュオではオクターブ変えるなど
飽きない?(邪道?)工夫をしている。
一言で言えばとにかく上手い。
指が回りまくっている。
超絶テクニックである。
現在の第一線の奏者にとってはボッテシーニなど
朝飯前なのかもしれない。
まぁ、そうなればチェロソナタやウィーン調弦に
向かうというのも納得である。
アラメンデルスゾーンのコーダのテンポは
他盤と厳密に比べたわけではないが
最速かも知れない。
また、「清教徒」では曲の面白さが
初めて分かるような華麗な演奏。
どちらかといえばデュオコンチェルトの中で
取り上げられることが少ない
清教徒だがカラフルで素晴らしい曲であると再認識。
以前紹介したボッテシーニのピリオドCDでは
「超絶技巧だけでない歌」を売り文句にしていたが
案外、これぐらい華麗に弾きこなすことこそ、
逆説的ではあるが,原曲から離れても
Bottesiniの本意に近いのかもしれない。
まぁ、難を言うと超絶技巧をこれでもか!と詰め込んでいるので
聴いていて疲れる。
また、伴奏等もじつに主張が強く、
これまた聴いていて疲れる。
先ほどとは矛盾するが
超絶技巧に走りすぎたために
Bottesiniの魅力を損なっているともいえる。
超絶技巧と歌心・・・
ボッテシーニを考える上で
興味深いCDではある。
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