専門家が見たら(見てるらしい!?)激怒必至!の
いやらしいアマチュアのコントラバスのCD批評が中心。
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2011年を振り返る

はじめに

町を歩くと師走の匂いがする、ような気がするだけなんだろうが
世間では年末年始である。
たしかにこんな時分にはカーステレオでショスタコなんか聴きたくない。
第九やヨハン・シュトラウスが似合う気がする。
そう思えるようになったのは、文化を解すようになったためか、
洗脳されたのか、はたしてどちらだろう。
まぁ、そういうわけで年末年始。今年を振り返る。

【1】コントラバスのCD
いやぁ、最近ぜんぜん紹介してませんね。
まず言い訳。それは紹介するCDがないわけでなく、
聞く暇がないのです。
最近も買いました。深澤功の新盤や
Bozoによるベートーヴェンのチェロソナタ集。
果てはポシュタの小品集のLPもゲットしました。が、聞く暇がないので
来年からは聞いた分から少しずつ紹介したい。
話は若干変わるが来年は都響で
山本修氏によるクーセヴィツキーの協奏曲がありますね。
絶対行こうっと。

【2】震災
今年を振り返る上で外せないキーワードである。
最近は話題に困ったらとりあえず「震災のときは何してましたか」といえば、
話は持つようである。
本県も被災県として断水、停電、ガソリン騒動やらに巻き込まれましたが
原子力災害を考えれば圧倒的に軽微だったともいえる。
なんだかんだいっても今はこんなブログを書くぐらいの普通の生活である。
本当の被災者がどういった人かは分からないが
その方たちの気持ちはきっと理解できていないに違いない。
自分が生きている間に歴史的事件が起こるとは。
そういう感想が出るというのは平和ボケの証のようだ。
これから歴史を振り返る際に
平成は間違いなく震災前/震災後に区別されるだろう。

【3】とは言っても
個人レベルで言えばとてもいい年であった。
ようやく婚約できた。いよいよ独身貴族の余命も短くなった。

【4】演奏会(出演)
今年は震災の影響もあり3件の演奏会が会場の都合でなくなった。
さらに仕事の都合で1件の演奏会に出られず、
結局、全部で3回しか演奏会をやれなかった。
今年は弓の持ち方を変えて音が大分変わった(はず・・・)
今も本県のホールは復活していないところが多い。
演奏会一回一回の貴重さを考えさせられる年であった。

【5】演奏会(聴衆として)
独身貴族の余命を惜しむがごとくたくさん聞きました。
今年は震災によりさまざまな演奏会に代役が立ったという年であったが
私も2回ほど出演者が代役になった。(1回は震災とは関係ない 後述)
さて、いやらしくランキング形式でふりかえってみる。

1、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 11月23日
指揮  サイモン・ラトル  
ブルックナー 交響曲第9番他

まぁねぇ、この軍団は人間離れしてますね。
チケットは高かったが、ちょっとその辺で聞けるもんじゃないですね。
「世界一」という言葉はたしかにある。
批判が多いのもすごい証である。

2、群馬交響楽団 群馬音楽センター 6月25日
指揮 沼尻竜典
ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」他

このプロを聞くためにわざわざ片道3時間近くかけて群馬まで行く。
去年のテミルカーノフほどの色彩感、和声感、緻密さには
欠けたし、事故や携帯電話がなるなどのアクシデントはあったが
すごい集中力の爆演ではあった。聴いたこちらが疲れた。
終演後の沼尻氏が死にそうなコオロギのようになっていたのが印象的。
(ほめ言葉ね。)

3、東京交響楽団 サントリーホール 5月14日
指揮  ユベール・スダーン
ヴァイオリン クリスティアン・テツラフ 
ピアノ 児玉桃
メンデルスゾーン ヴァイオリンとピアノのための協奏曲
ベートーヴェン  交響曲第3番「英雄」 他

テツラフ!テツラフ!彼の演奏は5年ぐらい前に
N響とブラームスの協奏曲聴いて以来、虜でしたが
すごいよなぁ。児玉桃とのアンサンブルによる濃密な時間。
思わず笑みが出てしまう。前半のソリストを受けてオケも燃えたせいか
後半の英雄もすさまじい迫力にある演奏でした。
終楽章は2管編成とは思えない迫力でした。

4、NHK交響楽団 NHKホール 9月17日
指揮  ヘルベルト・ブロムシュテッド
ピアノ レイフ・オヴェ・アンスネス
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
チャイコフスキー 交響曲第5番

大好きなラフマニノフの3番を生で堪能しましたが
やはりこの曲はいいですね。チャイ5は各声部が実にくっきりと
整理されており,「N響ってこんなにうまかったっけ!?」と
驚かされました。終楽章の途中で拍手がなったのはご愛嬌。

5、読売日本交響楽団 東京オペラシィ 7月18日
指揮 下野竜也
ヒンデミット 管弦楽のための協奏曲
ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」他

日本初演のヒンデミットで誰も終わったのがわからず
拍手が起きなかったのは面白かった。(俺も分からなかった)
読響は弦が男性的で実に迫力がある。
ブルックナーの4楽章冒頭の下野氏の気迫が印象的だった。

6、東京都交響楽団 
サントリーホール 12月20日
指揮 エリアフ・インバル 
ヴァイオリン ジュリアン・ラクリン
ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ 交響曲第12番「1917年」

チューニング後、なぜかしばらくの間指揮者もソリストも
現れなかったが冒頭のラクリンの音を聞いて納得。
異常に緊張していたのだ。3楽章のカデンツァから
ヴァイオリンが明らかに鳴り出し、4楽章・アンコールでは
無双状態でした。初めからよければと若干勿体無い。
後半の12番はよく整った演奏だったが演奏が良いだけに
曲の弱さを露呈した。


7、NHK交響楽団 
NHKホール 10月22日
指揮 アンドレ・プレヴィン
ピアノ 児玉桃 
オンドマルトノ 原田節
メシアン トゥランガリラ交響曲

生で聞いてみたかった曲のひとつ。長い曲なので
コンディションを万全にして聴いたが
ずっと音に浸ってられる心地よさがあった。
オンドマルトノもしっかり聞こえて満足。

8、読売日本交響楽団 
サントリーホール 8月24日
指揮  小林研一郎
マーラー 交響曲第1番「巨人」他

小林研一郎はやはり見せ方がうまい。その一語につきる。
賛否はあるが名指揮者なのだろう。

9、日本フィルハーモニー交響楽団 
サントリーホール 4月23日
指揮 山田和樹 ソプラノ 市原愛
マーラー 交響曲第4番他

インキネンが震災のためキャンセルして
山田和樹になり、曲目も代わった。
むしろそれにより行ってみようと思ったのだが。
1楽章の声部の明確さ、2楽章の官能性、
3楽章の叙情性など完璧。やはり名指揮者なのだろう。
3楽章クライマックスでのソリストの白いドレスは
黒の燕尾服の中に視覚的衝撃を感じた。
山田和樹は学生時代振ってもらったことがあったのだが
出世したものだ。

ここまではどの演奏会もかなり満足できました。
次からは「普通」ぐらい。

10、東京フィルハーモニー交響楽団 
サントリーホール 1月14日
指揮 渡邊一正
ショスタコーヴィチ 交響曲第6番
プロコフィエフ   交響曲第5番 他

大野和志が腰痛?でキャンセルし渡邉氏になり、話題になった。
世界初演の現代曲+ショスタコ、プロコを
曲目を変えずよく頑張ったが
やはり時間がなかったようでプロコに焦点を当てた演奏になってた。
楽しみにしてたショス6が中プロ扱いなのは残念。
やはり大野で聴きたかったという思いは残る。

11、NHK交響楽団 
結城市民文化センターアクロス 3月6日
指揮 アレクサンダー・リープライヒ
ヴァイオリン ヴィルデ・フラング
シベリウス   ヴァイオリン協奏曲
ブラームス   交響曲第4番 他

ヴィルデフラングは本当に素晴らしい演奏で
今年のベストソリストとも言える。ソリストはあれぐらい
表現力がないと。CDも買ってしまった。
来年東響に来るらしいので楽しみである。
後半、ブラ4はちょっと大味。迫力はあったが
曲想にあわなかった。

12、読売日本交響楽団 
東京オペラシティ 4月23日
指揮 シルヴァン・カンブルラン
ヤナーチェク 狂詩曲「タラス・ブーリバ」 
シンフォニエッタ他

「いい演奏会だな」と思ったがヤナーチェクの
予備知識がなく惜しいことをした。その後、テレビを視たり、
CDを聴いてヤナーチェクの魅力が分かったのだが
後の祭りである。
震災後来た、カンブルランの姿に感動。
サイン会で握手もした!!

13、読売日本交響楽団 
東京芸術劇場 2月19日
指揮 ゲルト・アルブレヒト ヴァイオリン 神尾真由子
ブラームス ヴァイオリン協奏曲
ブラームス 交響曲第2番

世間で言う、神尾を聞いたのだが
以前テレビで見た印象と同じで出だしに緊張しすぎ。
音量はでかいのだが歌心が幼稚でした。

14、神奈川フィルハーモニー管弦楽団 
みなとみらい横浜 2月19日
指揮 金聖響 ヴァイオリン 南紫音
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第4番
マーラー   交響曲第5番

南さんのソロはおもしろくもおかしくもなく
ほとんど寝てた。
マーラーは迫力はあったが各声部のバランスが悪く
見通しが悪かった成果、1時間という大曲を
聞かせるだけの力がなかった。(後半飽きてしまった。)
トランペットは素晴らしかったのだが・・・
指揮者のせいだと思う。

15、東京シティフィルハーモニック管弦楽団 
東京文化会館 12月28日
指揮   宮本文昭
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱つき」

1楽章の内声の扱いはよかった。
2楽章は完璧で非常に感銘を受けたが
だんだんと間延びしてきて4楽章は惰性だった。
宮本氏は細部にこだわっていたが
本質的な部分でたくさん振ってもオケがなぜか鳴らない。
これが指揮者の力量か。

ここからは「不満」の演奏会です。

16、NHK交響楽団
ノバホール 7月2日
指揮     パブロ・ヘラス・カサド
ヴァイオリン 神尾真由子
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
シベリウス    交響曲第2番

ブラームスでいい印象のなかった神尾。
チャイコフスキーなら・・・と思って聴いたが
同じ印象。1楽章再現部は半分寝てた。
神尾はしばらく聴かなくてもいいと思った。
音量はあるのに勿体無い。

17、東京ニューシティ管弦楽団 
東京文化会館 5月14日
指揮 内藤彰 筝  吉村七重
西村朗 「樹海」二十弦筝とオーケストラのための協奏曲
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」他


新世界新校訂!
「新世界」が劇的に変わる!みたいな宣伝だったので
スコアまで持って聴きに言った。
所々、納得する部分もあったが
策士、策におぼれるで肝心の演奏が練り上げられてなかった。
前半のほうが力が抜けててむしろいい演奏だった。
N響アワーで有名な西村氏の作品を
図らずも聴くことになった。

18、東京都交響楽団 
サントリーホール 7月18日

指揮     アラン・ギルバート

ヴァイオリン フランク・ペーター・ツィンマーマン
ベルク   ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」

ブラームス 交響曲第1番他

この組み合わせ。絶対名演だと思ってたのだが・・・
好みの問題だろうがベルクは繊細すぎて
オケに埋没して逆にいまいち伝わってこなかった。
ブラ1は勢いとうるさいだけの演奏で聞いてて腹が立ってきた。
コンマスの矢部氏が嫌いになった。

19、東京交響楽団 サントリーホール 9月17日

指揮  大友直人

チェロ 宮田大

シューマン チェロ協奏曲

ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルグ編)


宮田大!!音程悪すぎ!音はいいのに。
来年、水戸室内を弾くらしいのだが大丈夫だろうか!!?
後半は何の整理もされてなくうるさいだけの演奏。
この演奏会。なにがしたかったんだ?

ふりかえってみると、マーラーイヤーだけあって
マーラーをたくさん聞いたことがわかった。
マーラーは胃がもたれるのだが来年も
マーラーはブームのようです。
今年もたくさんオケをはしごしました。
2月、4月、5月、7月、9月ははしごしました。
なので演奏会の回数の割には
上京したのはほぼ11回と月一回でした。
効率よくいい演奏が聴けたと思う。
NHKホールのE席の音響も悪くないことが分かったし、
サントリーのP席の音響も分かったので
これからはもっと安い席もうまく利用できそう。




むすびに

さて、来年はどのような年になるか・・・
来年の今頃を想像(創造)することは難しいが
それが人生の醍醐味であると思う。 

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